私のニューヨーク、私のスタイル#07 【NY案内】夢を与えてくれる、本物のニューヨーク体験。
Travel 2018.09.27
「フィガロジャポン」11月号(9月20日発売)のニューヨーク特集と連動して、ニューヨークにゆかりのあるクリエイターやアーティストが薦めるアドレスを紹介する短期連載。
第7回目の案内人は、高校時代にアメリカ留学を経験した、俳優の緒形敦さん。彼が考えるニューヨークの魅力は、「世界一情報が飛び回ってる街にも関わらず、そこに暮らす人たちはお互いの個性を認め、ありのままの自分を愛している」ところ。自分自身を見つめ直し、夢へ向かって突き進む力を与えてくれるニューヨークで、緒形さんがよく行くお気に入りスポットとは?
案内人:緒形敦(俳優)
1.バークレイズ・センター(ブルックリン/ボーラムヒル)
かなりのNBAオタクと自負する緒形さんのイチオシは、NBA(バスケットボール)のブルックリン・ネッツとNHL(アイスホッケー)のニューヨーク・アイランダースの本拠地であり、コンサートやサーカスにも使われる多目的大型施設「バークレイズ・センター」。
「ニューヨークに遊びに行くたびに、ここでバスケットボールを観戦していました。ブルックリン・ネッツは、ラッパーのジェイ・Zがオーナーシップを持っていることもあり、チームの雰囲気がとてもスタイリッシュ。本場のブラックカルチャーを体感することができます」。館内のフードコートでハンバーガーとコーラをゲットして、本場ならではの熱気に包まれながら試合観戦に挑みたい。
ジェイ・Zもオーナーのひとりで、彼のコンサートが開催されるのもここ。ローリングストーンズ、ビヨンセ、ポール・マッカートニー、リアーナ、マドンナも同会場でコンサートを開いた。photo : LISA KATO
620 Atlantic Ave, Brooklyn, NY 11217
tel:917-618-6100
営業時間、営業日については、ウェブサイト要参照。
www.barclayscenter.com
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2.ドーバー ストリート マーケット(マンハッタン/キップス・ベイ)
2020年1月までに、7店舗目をパリで展開しようと計画中のドーバー ストリート マーケットの4店舗目。「ニューヨーク独自の自由なセンスのセレクト」があると語る緒形さんも、ブランドの個性を生かした空間作りに魅了されたうちのひとりだ。「店内に入ると、まるで異世界に来たかのような気持ちになります。いろいろな文化が混ざった独特な世界観を、店員さんやお客さんのファッション含め体感することができるんです」
ニューヨークに来たら必ず一度は出向きたいと話す緒形さんにとって、ドーバー ストリート マーケットは「ありのままの自分を好きになるという大切さを、ファッションを通して教えてくれる」場所。自分の好きな洋服を着て楽しむという、ファッションの原点に立ち返る時間を過ごしたい。
ロエベやグッチなど大御所メゾンから、ゴーシャ・ルブチンスキーなど、ロシアの新進気鋭のデザイナーまで、幅広い品揃え。
160 Lexington Ave, New York, NY 10016
tel:646-837-7750
営)11時~19時(月~土) 12時~18時(日) 無休
www.newyork.doverstreetmarket.com
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3.フライト・クラブ(マンハッタン/ノーホー)
スニーカーが大好きな緒形さんが、ニューヨークに来るたびにチェックしに来る専門店、フライトクラブ。「スニーカーヘッズから支持されている、マンハッタンにあるスニーカーショップです。なんと言っても驚きなのが、大きな壁面にぎっしりと靴が並んでいるディスプレイ。日本ではなかなか見れないとてもレアな靴が置いてあったりするので、美術館に行くような感覚で行ってもとても楽しめます」。
店内にはエアジョーダンのレアアイテムから、ランニングシューズまで幅広く展開。他にも、フライトクラブのオリジナルアパレルでロゴTや靴下、G-shockやニューエラも販売している。男女にかかわらず、ストリート好きなら見逃せないショップだ。「自分自身が夢中になれるものを見ることで、もっと夢に向かって頑張ろうと向上心をくれる場所でした」
レアなアイテムやコラボ品、限定品など、エクスクルーシブでコレクティブなアイテムの宝庫。photo : FCNY
スニーカーファンにはたまらない、垂涎モノが揃う。エアジョーダンやナイキ、アディダス、YEEZYが豊富な品揃え。photo : FCNY
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4.ノブ・ダウンタウン(マンハッタン/ダウンタウン)
ロンドンやメキシコシティ、ブダペストにもオープンした、グローバルでアップスケールな新感覚のジャパニーズレストラン。オーナーのひとりが俳優で映画監督のロバート・デ・ニーロであることも有名だ。「一品一品がとても工夫されていて、日本では見たこともないようなスタイリッシュなアレンジがされています。アメリカ在学中にどうしても和食が食べたくなった時は、友達とよく食べに行っていました」
刺身や天ぷらにモダンなツイストを加えたメニューに定評があるレストランには、日本人のシェフが立っている。「東日本大地震で被害にあった宮城によくボランティアに行っていたのですが、その時に被災された方の息子さんがこのレストランで働いていると聞きました。このレストランに行くと、いろいろな方の想いを思い返し、自分も夢に向かっているひとりとして、精一杯頑張らないと。と毎回感じさせてくれる場所です」
寿司カウンターや、開放感あふれる天井の高いダイニングルームもあり、まさにニューヨークならではのスポット。photo : Courtesy of Nobu Restaurants
195 Broadway, New York, NY 10007
tel:212-219-0500
営)ランチ:12時~14時15分(月~金)
ディナー:18時~22時15分(日~水) 18時~23時15分(木~土)
バー:12時~23時(月~水) 12時~24時(木、金) 17時~24時(土) 17時~23時(日)
ブランチ:12時~15時(日)
www.noburestaurants.com/downtown
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5.マーカス・ガーヴェイ・パーク(マンハッタン/イーストハーレム)
150年以上もの歴史がある、マンハッタンで最古の公園のひとつ。「バスケットコート、プール、遊具などがあり、地元の人たちの遊び場になっています。高校時代は、ハーレムに住んでいる友達を相手にこの場所でバスケをしたりしていました」
子ども用の遊び場もある公園には、地元の家族連れが遊びに来るアットホームな場所。時折、ステージ上でジャズのコンサートが開催されることもあるという。「地元の人たちが親しんでいる場所なだけあって、ハーレムのディープな文化や風景を見ることができます。ニューヨークのヒップホップマニアの僕にとって、地元の文化を肌で感じることができる大好きな場所です」
公園の名前は、ジャマイカ出身の20世紀初頭のブラックナショナリスト、マーカス・ガーヴェイから取られた。photo : amana images
6316, Mt Morris Park W, New York, NY 10027
www.nycgovparks.org/parks/marcus-garvey-park
僕のニューヨークの過ごし方。
ニューヨークに行ったら、必ず最終日に街並みがきれいに見えるところへ行き、高いビルを眺めます。夢は誰よりも大きく持ちたいので、「いつかは絶対このビルのいちばん上に住んでやる!」と決意し、旅を終わります。
ニューヨークは僕に無限のパワーをくれる場所ですし、努力すれば夢は叶うということをこの目で確かめることができる、僕にとって特別な場所です。
Atsushi Ogata
神奈川県横浜市出身。中学卒業後、アメリカの高校に進学。2017年、TBSドラマ「陸王」にて俳優デビュー。
ニューヨークのファッション大学の内定が決まっていたものの、俳優という道を選び高校卒業後帰国。ニューヨークのヒップホップ、ブラックカルチャーが大好きで、在学中は休みの度に友達の家に泊まるなど、ニューヨークのディープなところを見て体感した。
collaboration : AZUMI HASEGAWA