"装いを愉しむ"新しいホテル「MOGANA」が京都に誕生!
Travel 2018.11.21
「もがな」は「〜であったらいいな」という期待の意味を持つ古語の助動詞。「こんなホテルがあったらいいな」「こんな旅がしたいな」という期待や願望に応えたいと、12月7日、錦秋の京都に誕生するのがホテル「MOGANA」だ。
6、7、8階に一部屋ずつ配された「MOGANAルーム」は、クチナシが一面に植えられた立体的な坪庭を眺めることができる特別な設え。
コンセプトは「装いを愉しむ」。「装い」とは、身なりや外観を美しく飾り整えること、佇まいや趣、出発の準備をすること。「装いが変われば日常が変わる。日常が変われば、人生がより豊かになる」という考えのもと、建築や設え、サービスなど、さまざまな仕掛けで新しいもてなしの形を提案する。
いちばんの注目は、世界初となる「SHIGETA」のアメニティ。各部屋にはアメニティキットのほか、新商品のハンドソープを設置。内側から磨かれるようなバスタイムは究極の癒しになるはず。
バスルームには、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、バスソルトのアメニティキットと、9月新発売のハンドソープをホテルオリジナルボトルで用意。
建築を手がけたのは、京都出身で、静謐な作品に定評がある山口隆。水平と垂直を意識したレセプションとロビー・ライブラリー、緑の壁で立体的に造った坪庭など、伝統的な京町家の要素を新しい解釈でモダンに蘇らせている。
二段の壁の隙間から差し込む自然光のグラデーションが見事な吹き抜けのロビー・ライブラリ。上段の白い壁には、夜間、日本の四季の風景の映像が流される。
漆喰風の壁と木による落ち着いた雰囲気の「デラックスルームバルコニー付き」。他に、日本瓦色に仕上げたアルミ素材の空間、大理石の床を配した真っ白な空間など、素材感を際立たせた部屋が揃う。
部屋に揃えられているアイテムは、感度が高く、上質なものばかり。和装を現代的に仕立てた「matohu」のサンダルやクッション、金沢のデザイナー、原嶋亮輔氏のリネンの部屋着など、日本人アーティストとのコラボレートしたものも多い。
客室に置かれた茶器。南部鉄器の急須、金沢・山中漆器の茶筒や湯呑みなど、日本の伝統工芸品を厳選。
朝食は部屋でゆっくりと。山海の幸に恵まれた淡路島の食材を、淡路島で焼成された「Awabi ware」と「樂久登窯(らくとがま)」の器で提供。
ただ心地いいステイを約束するだけでなく、日常をより豊かにする新しい発見や出合いに満ちたホテル。次の京都旅行で、その魅力を体感して。
京都市中京区小川通御池下ル壺屋町450
tel:075-606-5281
全23室 1泊朝食付き1室 スタンダードルーム¥50,000〜、MOGANAルーム¥70,000〜(ともに税サ込)
チェックイン15時、チェックアウト12時
yadomogana.com
texte:NATSUKO KONAGAYA