【ロンドン】自分が自分のパートナー! イギリス流おひとりさま論。

Travel 2019.12.03

イギリスを代表する女優のひとりであり、女性の権利向上を訴える活発な活動でも知られるエマ・ワトソン。来年30歳という人生の新たな節目を迎える彼女だが、先日発売となったUKヴォーグ12月号のインタビューでは、「この年齢になり、いまだにマイホームを持たず、結婚せず、子どももいないことへのプレッシャーを初めて理解した」と発言。そのいっぽうで、パートナーを持たなくても、現在の自分は「とてもハッピーだ」と言及した。さらには「私はセルフ・パートナード(私自身が私のパートナー)」と語り、大きな共感を呼んでいる。

恋人を見つけることにこだわらず、シングルでも他人の目や世論に左右されることなく自らを慈しみ、自分だけの時間や暮らしをエンジョイする。そんな生き生きとした女性たちは、いま、確実に増えているようだ。イギリスではエマの発言以前からも、ひとりの時間を楽しむ女性たちの指南書やシングルライフを満喫する女性を主人公にした小説がたくさん登場し、書店の棚を賑わせていることからも明らかだ。

誰かに合わせて生活するのではなく、自分自身の時間は自分の為だけに使う。趣味や稽古事に熱中し、室内を自分好みに飾り付け、余暇は大切な家族や友人たちとのかけがえのない時間にあてる。なかには、恋人といた頃よりも自分らしく暮らし、充実感で満ちているという声も。理想の恋人を探し続ける「ブリジット・ジョーンズ」の時代は、終焉に向かっているのかもしれない。

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『Reader, I married Me』Sophie Tanner著

191128-london01.jpg自分自身と結婚するという、まったく新しい発想を持つ女性が主人公。作者のソフィー・タンナーもソロガミーと称する「一人婚」を実践している。

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『Single Girls’s TO-DO lists』Lindsey Kelk著

191128-london03.jpgベストセラー作家による、ロマンティックコメディ小説。失恋をした主人公の、シングルとしての新たな人生を描く。

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『Making A Life of one’s own』Kate Bolick著

191128-london02.jpg作者であるケイト・ボリックを皮切りに、シングルを通した著名人の生涯を紹介しながらひとりを続ける生活のあり方を探る指南書。

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『The Unexpected joy of being single』Catherine Gray著

191128-london04.jpgイギリスでは25歳から44歳までの女性の半分以上がシングルだとか。そんな人々に向けた、新しい価値観のためのガイドブック。

réalisation:MIYUKI SAKAMOTO

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