いま行くべき注目店は? 京都コーヒー最新案内。
Travel 2021.05.01
次々と新しいショップが登場し、進化し続ける京都のコーヒーシーン。数あるお店のなかから、新しいコンセプトで話題の店や、人気店の新サービスなど、いま行くべき注目の3軒を紹介!
#01.その場でオリジナルのブレンドがいただける、話題の店。
ブレンド キョウト
オリジナルブレンドのほか、その日のブレンドコーヒーを1種用意。店内ではコーヒーとスイーツをセットで提供する。スイーツは現在、八朔を使ったケーキ、黒胡麻羊羹、チョコモナカの3種。写真はチョコモナカで、大阪・天王寺のヤードコーヒー&クラフトチョコレートのチョコレートテリーヌを使用。モナカの皮はチョコレートの風味をじゃましないよう特注で薄焼に。ブレンドコーヒーとスイーツのセット¥1,000〜
3月にオープンしたばかりのこちらは、店名のとおりブレンドがテーマ。ひとりひとりに好みを聞いて、その場でオリジナルのブレンドを提供する斬新なスタイルだ。コーヒー豆はコロンビア、ケニヤ、エチオピアなど産地の異なる浅煎りが数種類。実際に豆の香りを嗅いで選ぶこともできる。「朝からテイスティングを重ね、豆の個性やブレンドの相性を見抜き、ご提案するようにしています。それぞれの好みのほか、朝は比較的軽めのものといったように時間帯でおすすめを変えることも」と店主の奥井大輝さん。東京のコーヒー店でキャリアを積んだ後、地元に戻ってオープン。平日はグラフィックデザインの仕事をしているだけあって、内装や家具、うつわなど、店内の隅々まで奥井さんのセンスが光っている。
黒やグレーでシックにまとめ、コッパーのアクセントを効かせた内装は、奥井さんがデザイン。古い臼をテーブル代わりにしたり、テイクアウトのカップにペインティングを施すなど、随所にこだわりが詰まっている。
御所にほど近い築100年ほどの町家は、奥井さんの曽祖父が商店、祖父が製本所を営んでいた建物。奥井さんは東京のグリッチコーヒー、リーブス・コーヒー・ロースターズでキャリアを積んだ後、地元京都で独立。
blend kyoto
京都府京都市中京区竹屋町通麩屋町東入ル笹屋町447
tel:075-285-4268
営)9時〜17時
休)月〜金の平日
https://blend.kyoto/
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#02.コーヒー×ドーナツの最強コンビを目指して、清水坂へ。
ルース キョウト
コーヒー¥500、ドーナツ¥250。ドーナツにはプラス¥100でカスタードクリームのトッピングも。抹茶ラテやほうじ茶ラテも人気。
やっぱりコーヒーとドーナツの組み合わせって幸せ! そう実感させてくれるのが、世界遺産・清水寺へと続く清水道にオープンしたこちら。町家をリノベーションした店内は、ライトグレーとシルバーでクールにまとめた中に、廃材を使ったカウンターやベンチが温かみを添えている。自家焙煎のコーヒー豆は、中煎りのブレンド、深煎りと浅煎りのシングルオリジンという計3種類。浅煎りのシングルオリジンは高品質なゲイシャ種の豆を1杯¥500の破格で提供。「高品質なコーヒーを身近に感じてほしい、おいしいコーヒーを多くの人に知ってほしいという思いから」と店主の梅田孝也さん。28歳にしてバリスタ歴11年という実力者だ。ぜひ一緒に頼んでほしいのが店内で揚げているドーナツ。北海道産の小麦粉を使って、国産米油で揚げたドーナツは、ふんわり軽い口当たりで、ついいくつも食べてしまいたくなるおいしさ。季節によってチョコやイチゴ、抹茶などを使ったアレンジも。
店主の梅田さんは京都・五条エリアの人気コーヒーショップ、ウォルデン ウッズ キョウトで店長を務めていたバリスタ。
カウンターの前にベンチが置かれ、スタッフと自然と会話が生まれるような造り。コーヒー豆やスウェットなどのオリジナルグッズも販売。
ルース キョウト
loose kyoto
京都府京都市東山区清水4丁目163-6
tel:なし
営)9時〜18時
不定休
インスタグラム:@loosekyoto
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#03.ブルーボトルコーヒー京都カフェに予約制フロアが誕生!
ブルーボトルコーヒー 京都カフェ ザ ラウンジ キョウト
はなれのリノベーションを担当したのはカフェと同じくスキーマ建築計画。畳素材のフロアにノールのワイヤーチェアという和洋のコントラストが映える空間。中庭を見下ろすカウンター席5席とテーブル席2席を用意。
築100年を超える京町家を改装したブルーボトルコーヒー京都カフェは、活気づく岡崎エリアや観光名所の南禅寺に近い立地もあって人の絶えない人気店。このはなれの2階に予約制フロア「ザ ラウンジ キョウト」がオープンした。中庭を見下ろす畳敷きのカウンター席でいただけるのは、世界中のブルーボトルコーヒーの中でここでしか体験できないコーヒーコース。メニューは異なる抽出方法で提供する3種のコーヒーと、季節のデザート2種。まずは軽やかなフィズから始まり、目の前で淹れられるネルドリップ、そして8時間かけて抽出した水出しオージドリップと続く。それぞれ産地や焙煎度合いが違う2種のコーヒー豆から好きなものを選べたり、そのままのフレーバーを味わった後にお湯を追加しながらカスタムしたりと、さりげなくコーヒーの奥深い世界へ誘われる仕掛けが楽しい。所要時間は約90分。ゆったりと流れる時間の中で、スペシャリティコーヒーの魅力を存分に味わって。
「コーヒーコース -3種のコーヒーと季節のデザート-」¥3,500の一例。右から、フィズ、ネルドリップと抹茶寒天クリームぜんざい、オージドリップとピスタチオバターサンドクッキー。コーヒーとの相性を考えて開発されたデザートは、季節ごとにメニューが切り替わる。
2018年に国内8番目の店舗、そして初の関西店舗としてオープンした京都カフェ。2棟の町家からなり、はなれが入るのは手前の棟の2階。
ブルーボトルコーヒー 京都カフェ ザ ラウンジ キョウト
Blue Bottle Coffee Kyoto Cafe The Lounge -Kyoto-
京都府京都市左京区南禅寺草川町64
tel:075-746-4453
予約枠:9時、10時、11時、12時、13時、14時、15時、16時
予約サイト:https://yoyaku.toreta.in/bbc-kyotocafe
※当日の場合は直接カフェに電話をして、空き枠があれば予約可能
texte:NATSUKO KONAGAYA