都内の縁結び最強スポット! 「陽運寺」で良縁をつかむ。
Travel 2021.11.06
文/野村萌々(御朱印ガール)
四谷三丁目に位置する陽運寺。本堂は1757年建造の薬師堂を移築した、寄木造りの貴重な建造物だ。入り口は左右の提灯が印象的。
「ソーシャルディスタンス」「三密回避」。コロナ禍では度々耳にするワードだ。
仕事のリモート化や会食の自粛が求められ、“人と会えなくなった”という現状がある。恋愛面ではマッチングアプリの利用がこの数年で急増。20代のふたりにひとりは利用経験があるというデータも。
そんな仕事・恋愛における“出会い”の悩みに対して、今回、都内の縁結び最強スポット「陽運寺」を紹介する。
陽運寺は東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩5分の住宅街に鎮座する、お岩様ゆかりの寺だ。お岩様といえば『東海道四谷怪談』の登場人物で、顔が崩れた恐ろしい容貌の幽霊として描かれる。ここには、不貞を働いた夫が邪魔になった彼女と離縁するため、顔のただれる薬を飲ませたという背景がある。
一見、縁結びとはほど遠いようにも思えるが、裏を返せば「こんな夫じゃなかったら」という強い未練をもって亡くなっているので、良縁には強い効果があるといわれている。実際に、縁結びが成就した「お礼参り」には多くの参拝者が訪れる。
また、縁切りにも効果抜群とのことで、昨今問題になっているSNSでの誹謗中傷と縁切りすべく、芸能人もお忍びで参拝に訪れるそうだ。
縁結び・縁切りをしてくれるお岩様の効力は図り知れない。
入り口をくぐり右に進むと、お岩様ゆかりの井戸がある。現在も御霊水として使用されている。
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温泉旅館をイメージした境内。
住職によると、温泉旅館をイメージして境内を整備したそうだ。
細めに苔が貼り替えられ、寺務所には暖簾がかかっている。
そして「お寺カフェ うくらいま食堂」は旅館での食事を彷彿させる。
京都で修行をしていた店主が 「心と体を整えるお寺ごはん」を無添加食材で毎朝手づくり。些細な部分にこだわりが見られ、容器の曲げわっぱも円形のものを使用し、食材もなるべく円形にカット。円と縁をかけて、少しでも縁をお弁当を感じてほしいという思いが詰まっている。
「秋の鶏づくし弁当(10月のお弁当)」。2種の鶏肉がメイン。鶏そぼろは、きび砂糖の優しい甘さと身体を温める生姜を活かした味付けに。鶏の味噌漬けは、腸内環境を整える発酵食品の味噌とヨーグルトに漬け込み焼き上げた一品。予約必須。¥1,300
うくらいま食堂のすべてのメニューは、境内にある休憩スペースでも飲食可能。抹茶ラテやほうじ茶、チーズケーキなどのカフェメニューも見逃せない。
温泉旅館の気分を味わえる最後は「お土産」だ。
陽運寺では1日限定・数量限定のお守りが大人気!縁結びの赤い糸を使用し、手作業で一つひとつていねいにつくられたお守りは効果絶大。お守りは1年を目安に返納。「御礼参り」を忘れないようにしたい。
シャトルという舟形の小さな糸巻きを使用し、結び目をつくっていくレースの技法「タティングレース」の縁結び守り。全6種。「翡翠 HISUI」¥2,000
御朱印も月替りで毎月立ち寄りたくなるデザインの10月の御朱印。背景は、縁結び絵馬と縁切り絵馬。
東京都新宿区左門町18
tel.03-3351-4812
受付時間:9時~16時30分
https://oiwainari.or.jp
うくらいま食堂
東京都新宿区左門町18(陽運寺境内)
営)11:30〜16:30
休)月
※お弁当には前日までの予約が必要。
※受付日時、内容などは変更となる場合あり。事前確認がおすすめ。
text: Momo Nomura