新しいアートの楽しみ方 直島で泊まりたいのはここ！ アートいっぱいの新旅館は、全室露天風呂付きの贅沢さ。

直島に訪れた理由がアートなら、宿泊施設だってアートを堪能できる場所にしたい。新しくできたラグジュアリーな宿で、心もカラダもアートで癒されよう。

直島旅館 ろ霞

平屋の建築に瀬戸内で伝統的な焼杉、高知の土佐和紙など、この地の自然素材を多用し、島景色と調和した宿に。名和晃平のオブジェが置かれた枯山水の庭園は、夜にはライトアップされる。丸い池は田植えを予定。

今春、直島に初の本格旅館が登場。岡山県の老舗旅館4代目が手がけたとあって、露天風呂を備えた全室スイートルームタイプの贅沢な造り。世界中からアート好きが訪れる直島で日本の文化を発信していきたいと、現代アートに触れられる宿をコンセプトに日本の注目アーティストの作品を紹介する。京都芸術大学教授でアートプロデューサーの後藤繁雄がキュレーションし、枯山水の庭園には名和晃平のオブジェ、レストランや客室には横田大輔、山田康平、品川亮らの絵画が飾られている。一部の作品は購入することも可能だ。ゆったりと心身を解放しながら、アートな滞在を楽しみたい。

第1弾企画として全客室で展示している、気鋭のペインター品川亮の新作『新古今和歌集 十二選』（2022年）。こちらは、ろ霞スイートに飾られている藤原俊成と前太政大臣の歌をテーマにしたもので、購入も可能。

神話的モチーフの彫刻写真を複写した、山本捷平の『Calcite on Myth：Myth』（2022年）

レストランに飾られた、山田康平『Untlitled』（2022年）

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ろ霞スイートは106㎡の広々とした客室。全室、畳の寝室とリビングスペース、露天風呂で構成されている。

レストランで、朝夕食を。夜は外の囲炉裏を囲んでお酒を楽しむのもよし。奥に飾られているのは、品川亮『四季花鳥図』（2022年）

全客室に踏み込みが作られ、本格旅館の風情を感じる。オーナー自ら生けた花も見事。

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全室に露天風呂を設置。ガラス窓から豊かな自然を眺めて。

瀬戸内の食材にこだわった夜の「会石コース」10皿より、香川県産トウモロコシの豆腐、マナガツオのパイ包み焼き、瀬戸内海で獲れたボタンハモに香川県産ナスを添えたお椀。「寿司会石コース」は、寿司をベースに12〜14皿をカウンターで提供する。

アートで旅する！
瀬戸内芸術祭を巡って。

＊「フィガロジャポン」2022年9月号より抜粋

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