芸術作品に包まれて眠る、夢のような体験を ノードホテル(京都)の滞在で、アートコレクター気分を満喫。
Travel 2022.09.15
“アートコレクターの住まい” がコンセ プト。非日常の贅沢ではなく、理想の暮らしを体験する場所として、空間のいたるところにアートがある。ジュニアスイートに飾られた五木田智央の作品。すべての部屋に異なるアーティストの作品が飾られている。
“アートコレクターの住まい”がコンセプト。
京都の中心地、京都四条烏丸エリアに位置するノードホテル。現代アートを数多くコレクションするフレア・アート・アソシエーションが世界中のギャラリーやアートフェアで購入してきた総勢50名の作家の、100点以上ものアート作品が揃う。ゲルハルト・リヒター、キキ・スミス、エディー・マルティネズ、杉本博司、井田幸昌ら世界的に高い評価を受けるアーティストの作品と並んで、マーケットで購入したという作者不明の絵画が展示されているのもユニーク。アートを敷居の高いものとして捉えるのではなく、身近なものとして楽しんで欲しいという思いが現れている。アーティスト指名で部屋を予約するリピーターが多いのも納得だ。
---fadeinpager---
ジュニアスイートのデスク横を飾る塩田千春の作品。重厚感のあるオリジナル家具は、インディアンクリークフェテの村瀬正の審美眼によってセレクトされた海外の職人によるオールハンドメイド。
フロントに飾られているのは、五木田智央の巨大なペインティング作品。天井から下がるドライフラワーは、オープン時にファーヴァの渡辺礼人が活けた生花が風化したもの。パブリックスペースのアート作品は、適宜入れ替わる。
---fadeinpager---
ダイニングスペースを飾るのは荒木経惟の写真。1階のパブリックスペースには、ベルナール・フリズ、大竹伸朗、井田幸昌といった著名なアーティストの作品が多数展示されている。
吹き抜けになった高い天井を生かした1階のバーには、サンフランシスコを拠点に活動する現代アーティスト、バリー・マッギーの巨大なグラフィティ作品が。
※『フィガロジャポン』2022年9月号より抜粋
photography: Makiko Takemura