この夏、ポルトで泊まりたい5ツ星ホテル2軒。
Travel 2023.08.08
夏のヴァカンス計画はもう決まった? 今回は、ポルトガル北部にある第二の都市、ポルトにある5ツ星ホテルを紹介。ポルトといえば、映画『魔女の宅急便』の舞台にもなった街で、情緒溢れる美しい景観を誇るほか、日本人の舌に合うポルトガル料理や、ポートワインをはじめとする数多くのワインで有名な魅力あふれる街なのだ。
屋外テラスから見える景色が最高!
ワイン好きなら訪れるべきThe Yeatman Hotel
ホテルの広々とした屋外テラスからはポルトの街並みが一望できる。右手にはデカンタの形をした屋外インフィニティプール。©The Yeatman Hotel
ワイン好きの人にぜひ泊まってほしいのがラグジュアリーワインホテル、「The Yeatman Hotel(ザ・イエットマン・ホテル)」だ。ルレ・エ・シャトー・コレクションの一員であり、ミシュラン2ツ星のレストランもあり、ポルトで最高のホテルとして注目を集めている。ワインの貯蔵庫が並ぶ歴史的エリア、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアの小高い丘の上に位置し、レストランのテラスや客室から、ポルト中央に流れるドウロ川とユネスコ世界文化遺産に登録されているレトロな街並みを一望できるのが特徴。
ホテル内に数々の賞に輝くワインセラーがあり、開業以来、ホテルが主催するテイスティングプログラム、セミナー、ワインディナーに積極的に参加するポルトガルワイン生産者とのパートナーシップを結んでいる。客室はそれらの生産者をイメージして全室をカスタマイズ。各ワイナリーに関する写真やオブジェ、関連書籍が飾られ、歴史や環境について学ぶことができる。客室は9タイプあり、35-50㎡の部屋と50-170㎡のスイート(専用テラス・バルコニー除く)と快適な広さ!全部屋にプライベートテラスを完備していてポルトの景色を楽しめるのもポイント。ホテルのコンシェルジュでは、ワインについて知識を深めたい人向けに、アクセスしやすいドウロ渓谷をはじめ、ミーニョ、ダン、バイラーダ地域のワイナリーやブドウ園への訪問予約も行っている。
上左: エントランス正面に広がるホテルの中央部分。奥の扉から広々とした屋外テラスに出ることができる。photography: Ayumi Shino 上右: まるで美術館のような館内のあらゆる場所に、西洋絵画やアズレージョ(ポルトガルのタイル)を使った美術作品などが飾られていて、8つの常設展、壁に飾られるアート作品が特徴的。
プレジデンシャルスイート。木樽の中で眠る体験は、ワインホテルならでは。テイラーズマスタースイートにも木樽のベッドが。©The Yeatman Hotel
客室の扉の横に飾られているのは、ワイン生産者のブランドイメージかロゴ。
上左: エグゼクティブルーム。窓が広く、光がきれい。高級なエジプト綿のシーツはしなやかで、極上の寝心地を約束。photography: Ayumi Shino 上右: 広々としたテラスでは、ポルトの美しい街並みを独り占めできるのが最大の魅力。部屋に置かれているポートワインを片手に、のんびり過ごすのもおすすめ。
大理石のバスルームは、独立したウォークインシャワーのほかに、広くて深いバスタブ付き! シャッターを開ければ外の景色まで見える。ゆったりしたバスタイムで旅の疲れを癒して。高品質のアメニティも完備。photography: Ayumi Shino
ホテル内にあるのは、2ツ星レストラン「The Yeatman’s Gastronomic Restaurant(ザ・イエットマン・ガストロノミック・レストラン)」と、カジュアルなレストラン「The Orangerie(ザ・オランジェリー)」、「Dick's Bar&Bistro(ディックスバー&ビストロ)」の3つ。いずれのレストランでも、約100種類以上のグラスワインを注文できるのがポイント。ディッキーズバー&ビストロでは、サンドイッチなどの軽食に加えて寿司などの日本食もメニューにある。そして3つのレストランを仕切るのは、2ツ星エグゼクティブシェフ、リカルド・コスタ。メインダイニングのザ・イエットマン・ガストロノミック・レストランでは、地元で採れる新鮮なシーフードや野菜を使ったモダンで美しく繊細なポルトガル料理は絶品だ。朝食は種類豊富なビュッフェ形式で、冷えたスパークリングワインなども堪能できる。
上左: こちらはカジュアルダイニング、ザ・オランジェリーでの夕食。「Olive」コース料理の前菜で出てくる塩味がきいた柔らかなオリーブの中にはバターが入っていて、口の中でなめらかにとろける。 上右: ポルトガル名物の蒸しタコのパプリカパウダー添え「Octopus」。弱火で長時間かけて蒸すことでしっとりした食感に。photography: Ayumi Shino
朝食時、絶景を前に食事ができるテラス席は大人気! photography: Ayumi Shino
ほかにも、ワインの歴史を学ベる展示ルームや、屋外と室内にインフィニティプールを設けていたり、マッサージやフェイシャルトリートメント、ネイルケアなどを受けられるスパ、フィットネスジムも完備し、リラックスした時を過ごすことができる。
朝から夜まで営業している室内プールでは、夜景を見ながら夢のようなひとときを楽しめる。08:00〜20:00まで営業。©The Yeatman Hotel
Rua do Choupelo,
Vila Nova de Gaia Porto, Portugal
Tel: 351-220-133-100
全109室 バスタブ103室 スーペリアダブル350ユーロ〜、スーペリアデラックスダブルリバービュー 370ユーロ〜、スイートダブル435ユーロ〜、スイートデラックスダブル550ユーロ〜(朝食込)
www.the-yeatman-hotel.com/en
営業時間: ランチ12:30〜15:00、ディナー19:00〜22:00
www.the-yeatman-hotel.com/pt/gastronomia/the-orangerie/
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カントリー気分を味わえる!
Vinha Boutique Hotel
ポルト中心部から約10分ほど車を走らせて、田舎町に来たような緑に囲まれた人気のホテルがこちら。2021年にオープンした「Vinha Boutique Hotel(ヴィーニャ・ブティック・ホテル)」だ。3.5ヘクタールの広大な敷地内にあり、美しい庭園とドウロ河の景色を楽しめる。
「旅」そのものがこのホテルのテーマ。オーナーのジョアナが世界各国を旅しながら買い集めた異国情緒あふれる陶器などが飾られており、ホテル内を歩くだけでさまざまな国を旅した気分に。16世紀のマナーハウスを改装した新館と00世紀の建物をそのまま生かした旧館があり、客室は38部屋。白と黒を基調としたオーソドックスなインテリアの部屋と、ファッションからインスピレーションを受けてデザインしたシグネチャールームの2タイプがある。
旧館。広大な敷地には、バラやアジサイなど多種多様な花々が咲いているガーデンや、ピクニックできるエリアも。庭でのワインテイスティングのイベントもある。
旧館の部屋から見えるドウロ川沿いの中庭。ホテル専用のプライベートボート乗り場があり、ポルトの中心部までボートで送ってくれるサービスも。街の中心に観光に行く際にはぜひ利用してみて。photography: Ayumi Shino
モノトーンテイストでスタイリッシュなデラックスルーム。©Vinha Boutique Hotel
ピンクを基調とした鮮やかなシグネチャールーム(上左)と、新館客室のベランダからの景色(上右)。左側には屋外プールが。
ホテル内には、2つのレストランと2つのバーがあり、ファインダイニング「Vinha Restaurant(ヴィーニャ)」では、数々の受賞歴を誇る2ツ星シェフのヘンリケ・サ・ペソアによる伝統的なポルトガル料理を堪能できる。カジュアルダイニング「Terroir Brasserie(テロワール・ブラッスリー)」は見晴らしのいいテラス席を完備。夏場は庭にあるプールサイドにバーが出て、開放的なテラスでお酒を楽しめる。
ファインダイニング、ヴィーニャでは、緑と白を基調としたラグジュアリー空間が広がる。
カジュアルダイニング、テロワール ブラッスリーの内観。
新館1階にあるテロワール ブラッスリーのテラス席。ドウロ川の景色を眺めながら朝食を味わえる。photography: Ayumi Shino
広大な室内温水プールをはじめ、ラグジュアリー美容ブランドのシスレー・パリ・スパなど、夢心地になれる施設も充実!非日常空間を味わえる滞在になること間違いなし。
中庭から自然光が差し込む、スタイリッシュな温水プール。
シスレー商品を取り扱う、モノトーン調でラグジュアリーなシスレー・パリ・スパは00:00〜00:00まで営業。
スパでは5つのプライベートルームを完備。家族や恋人、友人と一緒に利用も可。
Rua Quinta Fonte da Vinha, 383, Vila Nova de Gaia, Portugal
Tel: 351-221-154-120
全38室 バスタブ25室 デラックスダブル310ユーロ〜、デラックスダブルリバービュー 340ユーロ〜、シグネチャー スイート575ユーロ〜(朝食込)
www.vinhaboutiquehotel.com