心と体を満たす旅。バリ島、ワンランク上のウェルネスリトート「マンダパ」へ!

Travel 2023.08.24

ここ近年ウェルネスリトリートでは、ひとときの癒しを体験できるだけでなく、心や体、魂の巡りにホリスティックなアプローチする総合的なケアがトレンドだ。

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なかでも、リトリートの地としても名の高いバリ島、ウブドの聖なるアユン川に面した、リゾートホテルの最高位「マンダパ・リッツ・カールトン・リザーブ」が、今年10月から始めるウェルネスプログラムは格別。“日常を離れ自分自身を見つめ直し再び日常と繋がる”をコンセプトに、密度の濃いセラピーを、ラグジュアリーな非日常のリゾートホテルで堪能できる。

ローンチに先駆けて、ここ「マンダパ」に滞在しプログラムを通じて、癒されながら心の変化を実感した。

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到着後、リゾート全体を見渡せるロビー「ウェルカムパヴィリオン」。壮大な景色は一気に気持ちを解放できる、ファーストステージだ。

スピリチュアルなルーツが深いウブドは、緑豊かな山、魅惑的な川、ビーガンレストラン、世界クラスのヨガスタジオ、バリニーズの伝統的治療など、ウェルネス愛好家のための磁石とも言える楽園だ。

サンスクリット語で「寺院」を意味するマンダパは、そんな聖地のアユン川を見守るように渓谷一体に敷地が広がり、まるで「サンクチュアリ」のようなリゾート施設。リッツ・カールトンの中でもワンランク上、世界で6つしかない「リザーブ」の冠をもつひとつ。

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5万㎡という広大な敷地に60戸のスイートとヴィラが建ち、大自然と一体化。専任のバトラーが運転するバギーで移動する。

そして始まる、ウェルネスリトリート「ディスコネクトtoリコネクトプログラム(切断して再接続するプログラム)」は、アートセラピー、ヒーラー体験、エネルギーヒーリング、サウンドセラピー、針、ブレスワークなど多彩なメニューが日ごとに変わり、連泊しても全制覇できないほどの充実ぶりだ。ゲストがプログラムを好きにアレンジできるのも特徴のひとつ。

3泊4日に渡り、あらかじめリクエストしていたセラピーのプログラムの中で、効果てきめんだった4つを紹介したい。

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アユン川のせせらぎが心地よく聞こえる、ウェルネススポット「マンダパ・スパ」の一室、ヨガ・パビリオン。心の平和を取り戻す瞑想ポイントとして最適だ。

まず初日からインパクトがあった「ウィメンズサークルヒーリング」は、女性の精神を讃える女性限定のセッション。7つのチャクラを整える儀式を終えたあとにペアを組み、右手は手を繋ぎ左手はお互いの胸に手をかざし瞑想する。すると、相手の心情が伝わり癒しを与える気持ちが働く。目の前にいる人の幸せを願うことで、不思議と自分自身のネガティブな感情がポジティブな感情へと変わることを知る。

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まずはエネルギーの更新をするための浄化から。ヒーラーによる心身のエネルギー調整とカウンセリングをあわせて2時間半ほど。

運よく予約ができた、天才的な直感力と感覚を持つバリ人の「ブラインドヒーラー」によるヒーリングセラピー。ヒーラーである祖父から受け継がれた秘伝のハーブオイルで、アシスタントとふたりで調和しながら、ボディトリートメントとリフレクソロジーを通じて、ブロックされたエネルギーパターンを再調整し解放してくれる。気の流れを整えたあと、ヒーラーとカウンセリングを行い心身さまざまな悩みを良い方向へと導くアドバイスをしてくれる。

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涙を流す人もいるぐらい負の感情を解放できる「ジャーナリング&サウンド」は、チベットボウルやゴングなどの音を用いて精神をスイッチオフにする状態にしてから、頭に思い浮かんだことをありのままに「書く」ことで自分を知り、ストレスのかかった状況を管理していくという練習だ。目を背けたい現実と向き合う作業で苦痛も伴うが、切り離し望む未来へ思考を切り替えることができる。

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最終日に受けた「マンダラアート」。曼荼羅の細かな絵柄に色を塗っていきながら、集中という瞑想を通じて個性の美しさを表現し、自分の感情や思考を探求していく。仕上げた色彩をもとにセラピストが心身のネガティブな事情を探りあて、効果的に癒せる方法を伝授してくれる。残っていた心のつかえが一気に消えて活力をもらえたラストパートだ。

デトックスとインプットを連日のセラピーで繰り返しながら、心と体を整える。チェックアウトをするときには、自分でも驚くぐらい凝り固まった意識状態が、専門のカウンセラーたちとのセッションにより和らいでいることがわかった。連泊の理想はサイクルが整う7泊だが、せめて3泊はしたい。

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そして驚くのは、この宿泊者専用のプログラムは追加で料金が発生しないこと。その理由について、日本人総支配人の細谷真規氏は「このプログラムは“招待状”のようなもの。好きにアレンジできるし、料金がフリーであることでゲストが気軽に参加できる。リトリートだからといってプログラムに縛られることなく、バリの観光も楽しみながら自分にあったプランを楽しんでほしい」と語る。

ひとりひとりのニーズとコンディションに合わせて、自由にカスタマイズできるのはうれしい。また異国のリゾート地でありながら、どこか日本を感じさせるきめ細やかなおもてなしも、日本人の総支配人ならではだ。

 

 

一方、滞在した「リバーフロントプールヴィラ」は完全なプライベート空間で、優雅な作りと絶景との一体感がたまらない。1ベッドタイプでも、430㎡の広さと別棟にリビングもあり、30㎡のプライベートプールからはアユン川を一望できる。室内はバリの伝統様式にモダンなインテリアで、重厚感あるシックなデザインだ。広々としたバスルームには、独立型のバスタブやダブルシンクがあり贅沢な作りとなっている。お部屋の様子はぜひ動画で。

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部屋に備わるアメニティは、バンブーを使用したミニマムなデザイン。プラスチック廃棄物を使用しないサスティナブルな取り組みにも力をいれている。

気になるレストランは、全部で3つ。インドネシア料理のほか、アジア料理、ビーガン料理も充実している。

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なかでも宿泊者以外の利用も多い地中海レストラン「クブ」は、すべて竹で作られた幻想的な雰囲気のダイニングで、思い出に残るロマンティックなディナーを約束してくれる。

おすすめしたいのは、9つしかないコクーンと呼ばれる個室で楽しむ、ワインのペアリングコース。揺れるキャンドルと月明かりのようなランプの中で、川のせせらぎも心地よく大切な人と訪れたい。

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日常サイクルから離れてストレスのない贅沢な時間を過ごしながら心身のエネルギーとバランスの回復を促してくれる、ワンランク上のラグジュアリーリトリート。ウブドの神秘なヴェールに包まれた自然に浸り、求めている平和を見つけることができる。

Mandapa, a Ritz-Carlton Reserve
Jalan Kedewatan, Banjar Kedewatan, Ubud, Gianyar
Bali, Ubud, 80571 Indonesia
https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/indonesia/mandapa

text: Kaori Nakamura

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