Tourism New Zealand 生産者を訪ねて、上野樹里がニュージーランドで出合ったモノ。
Travel 2024.04.19
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この春から政府観光局のアンバサダーとして、ニュージーランドのさまざまな魅力を発信している俳優・上野樹里。前回に続き、料理家・平野由希子とともにオークランド近郊の生産者を訪ねる旅へ!
青空の下に、上野が手がける「トゥイカウリ」のブルーのセットアップが映える。
トップ¥33,000、中に着たカットソー ¥13,200、パンツ¥35,200/以上トゥイカウリ(アルディム) バッグ¥41,800/アポワンエトセトラ(ギャルリー・ヴィー 丸の内店) バングル ¥115,500/ホアキン・ベラオ その他スタイリスト私物
たくさんの作り手と出会える場。|マタカナ・ヴィレッジ・ファーマーズマーケット
オークランド中心部から車で1時間の距離にあるマタカナでは、毎週土曜にファーマーズマーケットが開催される。20キロ圏内で生産されたものだけを取り扱うと決められた、正真正銘の地産マーケットだ。
マーケットは地元民から観光客まで、多くの人で賑わう。
50軒近くの出店者がずらり。平野がまず目を留めたのは、チーズショップのザ・アーティザン・ハブ。ここは国内のユニークな職人たちによる最高品質のチーズを取り扱う店だ。
乳製品のクオリティが高いのは、酪農大国ならでは。「どれもおいしくてびっくり。長期熟成されたオールドゴーダは、アミノ酸の結晶がジャリっとするほどの食感と旨味」(平野)。
この店でチーズを購入することが、職人たちへの支援にも繋がる。
平野がチーズを吟味する間、上野はソースやスパイス類をテイスティング。15種類ものホットソースが並ぶジミーズ・クラフト・フーズでは、何種類もじっくり試してお気に入りの1本をセレクトした。
真剣な表情でテイスティング中。
ソースとしてだけでなく料理の下味にも使える。「Big Mommas Jamaican Jerk Hot Sauce」250ml 17NZドル
ニュージーランド産のヘンプシードを使ったヘンプバターを扱うお店では、こっくりした味わいのメープル入りのフレーバーを購入。
オメガ3豊富なヘンプシードをバターに。「Maple Almond Hemp Butter」195g 16NZドル
マーケット出店者たちはとてもフレンドリー。「どこから来たの?」「これ試してみて」と、あちらこちらから声をかけられる。
平野はニュージーランドのフルーツ、フェイジョアを使ったワインのお店へ。「果実を食べる時に残った皮の部分を入れて醸すので、その風味がついてライムの皮のような心地よいほろ苦味」
「フィッシュ&チップスに合わせたら、きっと最高!」とフェイジョアワインを購入。
こんなふうに思い思いに満喫できるのが、マーケットの楽しさだ。場内にはキッチン付きの屋台も出店し、出来立てのフードメニューも堪能できる。
ムール貝やベーコンが盛られたプレートを、ノンアルコールのロゼと合わせて。
焼きたてのフリッターにレモンをギュッと絞っていただく、しらすトースト。「ファーマーズマーケットの空気の中でこれをいただけるのは至福」(平野)
「作り手と話しながら、本当にいいと思ったものを買える。それがうれしい」と上野が語るように、生産者と顔を合わせることでプロダクトへの愛着が一層増す。そんな体験をぜひ!
マタカナ・ヴィレッジ・ファーマーズマーケット|Matakana Village Farmers' Market
2 Matakana Valley Road, Matakana 0985
営)8:00〜13:00
休)月〜金、日、祝
https://www.matakanavillage.co.nz
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自然派醸造家のセラードアへ。|ボヘミアン・オーガニック・クラフト・シードル
マタカナからの帰路に立ち寄ったのは、オーガニックシードルと天然ワインを手がける醸造家ジャスティン・オリバーのセラードア。国内外のワイナリーで経験を積む中でナチュラルな製法を見いだした彼は、リンゴとブドウを自然栽培で育て、それぞれのシーズンに収穫した原料を丁寧に醸造する。
果樹園の一部を案内。「自然栽培なので、蔓が下に這うように伸びるんだよ」とオリバー。
間もなく収穫を迎えるブドウ。
「Speakeasy Wine」の名で4年前から作り始めた赤ワインやロゼワインは、生産数も少なくほとんど流通していない。ブドウの出来によっては生産しない年もあるが、そのぶん手をかけられている。ボトル29NZドル〜
シードル。「リンゴの旨味とすっきりドライな飲み口が、伸びやかで健康的な料理によく合います」(平野)
緑の中で味わうシードルに、思わず笑顔。通常は栽培や醸造の作業をメインに行っているので、セラードア訪問前には要問い合わせ。ファーマーズマーケットへの出店も。
「ワインとは、愛」と話すオリバーと一緒にグラスを傾けるひと時。隣接する森にはカウリの木がそびえ、鳥たちのさえずりが美しい。食をめぐる旅の先には、五感までも包み込む特別な時間があった。
Bohemian Organic Craft Cider
34b Duck Creek Road, Warkworth 0982
021-880-864
※不定期営業、要予約
https://bohemiancider.co.nz
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自然の中でアートに触れる。|ブリック・ベイ・ワインズ&スカルプチャー・トレイル
マタカナ方面に出かけるならば、野外アートとニュージーランドの植物、そしてワインを満喫できる「ブリック・ベイ・ワインズ&スカルプチャー・トレイル」もおすすめだ。広大な敷地の中には、ブドウやオリーブの畑、自然やアートに触れながら散策できるハイキングコース、そしてレストランが備えられている。
トレイルコース。植物を間近に見て知識を深めながらウォーキング。
アート作品のショーケースとしての機能も持ち、作品の購入も可能だ。
ニュージーランド固有のシダ、シルバーファーンにも出合える。葉の裏が銀色に見えるのが特徴。
設置されたアート作品は約70点。すべて地元ニュージーランドの現代作家のもので、自然と一体化するように展示されているものもあれば、体験型のユニークな作品も。リフレッシュ効果も抜群のアート鑑賞タイムはいかが?
スカルプチャー・トレイル後は、テイスティングバーでひと息。
Brick Bay Wine & Sculpture
17 Arabella Lane, Snells Beach 0920, Warkworth, Auckland
tel:09-425-4690
営)10:00〜16:00(月〜金) 10:00〜17:00(土、日)
無休
www.brickbay.co.nz
●1NZドル=約90円(2024年4月現在)
●日本から電話をかける場合、ニュージーランドの番号64の後、市外局番の0をとってダイヤル。ニュージーランド国内では掲載表記どおりにダイヤルしてください。
●掲載店の営業時間、定休日、商品や料理の価格などは、取材時から変更になる場合があります。ご了承ください。
photography: Aya Kawachi styling: Chiaki Furuta (Juri Ueno, Sho Wada) hair: Shotaro (Sense of Humour / Juri Ueno, Sho Wada) makeup: Sada Ito (Sense of Humour / Juri Ueno)