北アルプス、ダイナミックな自然と融合するアートを体感。
Travel 2024.11.16
土地の個性を生かして、3年に一度開催される北アルプス国際芸術祭。新作も数多く披露された今年の様子を振り返る。
水・木・土・空の世界で没入体験。
北アルプスの麓に位置し、古くから千国街道の宿場町として栄えてきた信濃大町を舞台に、市街地、ダム、源流、仁科三湖、東山の5つのエリアで国内外のアーティストによるアート作品を展開する北アルプス国際芸術祭。3年に一度の開催で、第3回展となった今回は、この地の豊かな自然に着想を得た「水・木・土・空」をコンセプトに、注目のアートチーム、目[mé]や日露の建築ユニットなど36組のアーティストが参加し、新作も数多くお披露目された。
公式カフェレストランのYAMANBAでは、この土地が育んだ食文化と旬の食材を取り入れた料理を提供。ビジュアルディレクター皆川明によるトートバッグなど、オフィシャルグッズも充実していた。
鷹狩山の山頂からの眺めと融合したダイナミックな身体体験ができる、目[mé]による『Tangible Landscape』(2017年)
世界のライトアートを牽引する千田泰広の新作。『アフタリアル2』(作品イメージ)
2回目の参加となる今回は、仁科神社北の森で新作を披露。ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット『ささやきは嵐の目のなかに』(作品イメージ)
注目の建築家ユニットによる水をモチーフにした透明な彫刻が、中網湖畔に出現。アレクサンドラ・コヴァレヴァ&佐藤敬/KASA『水の記憶』(作品イメージ)
游文富(ヨウ・ウェンフー)による大規模な竹のインスタレーションは、地元の人々も制作に協力。『竹の波』
*「フィガロジャポン」2024年11月号より抜粋
text: Natsuko Kadokura
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