熱海・伊豆山 佳ら久で過ごす甘やかし時間。

Travel 2025.10.01

MAMI AIKO

名前はからくても辛さなんて皆無、近頃やさぐれ気味の自分を大いに甘やかすにはぴったりな宿「熱海・伊豆山 佳ら久」で、遅めの夏休みを過ごしてきました。

熱海と言えば〜の温泉は言わずもがな、開運をテーマにした新メニューが始まるスパや、地の恵みと旬の美味しさをこれでもかと振る舞ってくれるダイニングまで、甘やかされ放題の1泊2日を時系列でレポートします!

 

13:30@Front Lobby

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伊豆山を背後に控え、目前には相模湾を一望する傾斜地に立地する佳ら久。エントランスは山側にあるため、海の気配をまったく感じないまま最上階のフロントロビーへと上がります。で、エレベーターを出た途端、目に飛び込んでくるのがこの絶景! 壁面のほぼすべてを占めるガラス窓の向こうには見渡す限りの海と空が広がり、しょっぱなから気持ちが上がりまくり。

14:00@Izusan Spa AIOI

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甘やかし時間の幕開けは「Izusan Spa AIOI」から。古くから龍神が宿る特別な場所と伝えられてきた伊豆山のパワーがさまざまに取り入れられていると聞き、ワクワクしながら活力注入態勢万全でスタート。施術で使用されるのはエレメンタルハーボロジーのボディオイル(写真上)で、五行説に基づく「木、火、土、金、水」という5つのエレメントに応じてブレンドされたオイルが用意されています。簡単な質問に答えて自分のエレメントに合うオイルを選んだ後は、ハーブテント(写真下奥)に。ハーブの蒸気の中にはこの地の神木・大楠に由来するアロマを垂らすなど、ここだけのスペシャルな趣向に体の内側からパワーがみなぎってくるよう。今回体験したのは通常メニューのひとつである、ボディのコリを重点的にケアしてくれる「ディーププレッシャーボディ」でしたが、11月1日から新しくシグネチャーメニューがスタートし、そちらも上記の内容は共通だそう。

15:30@Delux Room With Open-Air Bath

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スパで全身をほぐされてから向かったのは、今回宿泊する「露天風呂付きデラックスルーム(和タイプ)」。露天風呂が付いているというだけで非日常感マシマシですが、佳ら久ではそれがデフォルト。テラスの一角に、当たり前のように設置されてます。お湯はもちろんこの地が誇る温泉で、絶えず注ぎ口から放出されているので24時間いつでもOK。というわけで、インフィニティ露天大浴場(写真最下段)と交互に朝晩2回ずつ堪能しました。個人的についチェックしてしまうアメニティはKARAKUオリジナルで、これがめちゃくちゃいい香り。ローズゼラニウムやシダーウッド、オレンジなどのエッセンシャルオイルを独自にブレンドしたもので、購入も可能だそう。

16:00@Guest Lounge "TOKI"

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夕食まで少し時間があるので、館内に2ヶ所あるラウンジのひとつ「刻(とき)」でひと息。こちらではフレンチプレスによるコーヒーとティーが味わえます。コーヒー豆は8種の選択肢があり、カップもディスプレーされたさまざまなデザインから好きなものを選べるという心躍るおもてなし。ずらりと並んだ一口サイズのスイーツも美味しく、しかもこれらすべてフリーフロー。夕食前というのをすっかり忘れて長居してしまいました。

17:30@Main Dining "MUTSUKI"

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夕食は、会席料理が楽しめるメインダイニング「六つ喜(むつき)」で。メニューは季節ごとに変わり、この日は夏のメニュー「長月」をいただきました。趣向を凝らした小さな器に盛り付けられたお造り(写真上)は、伊勢海老や梅色という白身魚など、プリプリオールスターズが揃い踏み。メインの魚は4種から選べるプリフィックススタイルで、私はイサキの香味焼きをチョイスしましたが、ピーナツオイルで揚げ焼きし中国醤油で味付けるという中華風のアレンジが冴える一皿。続く黒毛和牛のサーロインのグリルは伊豆の名産ワサビを自分でおろしながら。ワサビの辛旨さに悶絶した後、登場した釜炊きご飯(写真下)ではとうもろこしの甘さにまた悶絶。ゆめぴりか7割×つや姫3割という佳ら久こだわりのブレンド米の美味しさも相まって、思わず夜食用におにぎりを所望したほど。今夏いちのイッピンならぬイッパンでした。

20:00@Guest Lounge "AWAI"

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夕食後はもうひとつのラウンジ、8階のロビー奥に構える「間(AWAI)」へ。ちょうどハーベストムーン当日だったこともあり、夜の海にそれはそれは幻想的なムーンロードが出現していました。見上げれば空にまんまるの月、ついでに見下ろせば片手にジントニック。あ、気づいたらバータイムに突入していたらしいので〜(確信犯)。宿の方におすすめされた、熱海の蒸留所でつくられたクラフトジン「熱海シークリフ」を使ったカクテルを1杯。熱海産の橙や海藻などを掛け合わせた、爽やかながらじんわり深みもあるフレーバーで満ち足りた1日を終えました。ちなみにここは7時〜11時/14時〜19時はアルコールを含むドリンク類とフィンガーフードが無料というフリーフロー天国に。

08:30@Main Dining "MUTSUKI"

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お待ちかねの朝食は、ふたたびの「六つ喜」にて。下田の干物専門店、小木曽商店から取り寄せる鯵の干物やふわっふわの出来立てだし巻き卵など、1品1品が心尽しの味わいで箸を置く暇がありません。写真には写ってませんが、この後にパンナコッタと水菓子も供され、朝っぱらから完璧な布陣でした。

10:00@ Front Lobby

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名残惜しい気持ちでチェックアウト。スタッフの方から手渡された紙袋の中には一口羊羹が。甘やかし時間の最後を締めくくってくれたのも甘味という、我ながらコンプリート感もひとしおな旅となりました。

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熱海・伊豆山 佳ら久
静岡県熱海市伊豆山630-1
tel:0557-55-7900(代表)、0557-55-9880(スパ予約)、
https://izusan-karaku.orixhotelsandresorts.com/
https://www.instagram.com/izusan_karaku/
http://www.thedayspa.jp/lcation/izusanaioi/(スパ予約)
「Izusan Spa AIOI」で11月1日よりスタートするシグネチャーメニューは以下の3種で、現在予約受付中。
「開運への道」(150分、¥63,000)、
「幸結びジャーニー」(120分、¥53,000)、
「香守りジャーニー」(90分、¥39,000)

text: Mami Aiko

コントリビューティングエディター。好きなものは、キンキンに冷えた泡の出る飲み物。苦手なものは、いきなり跳ねる生き物と東西南北。

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