銀座の真ん中で本格温泉宿! 非日常へとひとり旅する新体験を。

Travel 2025.11.25

TOMOE IMAZU

ラグジュアリーホテルの開業が続く中、いちだんと楽しみにしていた「ふふ 東京 銀座」が11月中旬ついにオープン。これまで自然豊かなリゾート地を中心にリュクスな温泉宿を展開してきたふふが、初めて都心に居を構えるという新たなアプローチ。そこにはどんな設えとサービスが待っているのか......!? エディターが早速体験してきました。


銀座一丁目の駅から直結。地上からは銀座の本通りから一本入ったガス灯通りに、瓦土塀をあしらったシックなエントランスが現れます。都会のど真ん中、本当にここに温泉宿が!?と半信半疑で建物の中へ。

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エントランスにあしらわれた瓦土塀。ビルを建設するために地面を掘り起こした際に、この場所で採れた土を使っているそう。

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レセプションでは、銀座もとじが泥染で春夏秋冬を表現したアートに出迎えられます。この泥もビル建築時に採掘されたものを利用。

しかし一歩足を踏み入れると、外界からスッと切り離されたように静けさが訪れ、同時に心落ち着く香りがふわり。エントランスとロビーには緑茶のお香が焚かれているのだとか。さりげなく寄り添う香りに、自然と肩の力が抜けていきます。そして客室ではユズとヒノキが中心となった、ふふ 東京 銀座オリジナルのアロマがお出迎え。

さて、ふふといえば、温泉宿の寛ぎとモダンなホテルの快適さの両方を取り入れ、全室に温泉を備えるのが特徴。ふふ 東京 銀座もモチロン、です。お湯はふふ 熱海から毎日運んでいるそう。江戸時代、熱海温泉を愛した徳川家康が江戸城まで湯を運ばせていたという逸話があり、その"運び湯"にも重ねた演出です。

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ヒノキの香る客室温泉。壁のタイルは、銀座で採取した柳の枝を焼き付けしたオリジナル。

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客室はモダンでゆったりしたつくりで、部屋ごとにインテリアもさまざま。いくつかのお部屋を見学させてもらいましたが、和のエッセンスを取り入れながら現代的なスタイルに適応。「暮らしたくなる」ような快適さにあふれています。

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窓には雪見障子を採用。テラスの向こうに広がる銀座の街が、なんだか異世界のように映る。

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有機的な形のソファが空間に柔らかい印象をプラス。

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カーペットもオリジナルのデザイン。銀座をテーマに詠まれた俳句を着想源に、デザイナーがテキスタイルを起こしたそう。

全室、テラスには植栽があしらわれ、座って寛げるスペースも用意。温泉を楽しんだ後、外気にあたりながらリフレッシュも叶います。街の賑わいも感じられてちょっぴり高揚するけれど、テラスの窓が二重になっているから、部屋に入れば再び喧騒から隔絶された時間に。

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いちばん広いふふラグジュアリープレミアムスイートのテラスにはソファやテーブルも。

そして、ふふ 東京 銀座ならではのユニークネスが、屋上につくられた足湯のあるルーフトップラウンジ「ゆそら」。銀座のビルが立ち並ぶさまを眺めながら、オープンエアーで足浴。なんと特別な体験! 居心地が良すぎて、毎日ここでリモートワークしたい......と思うほど。

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緑に囲まれ、プライベート感のあるブースで足湯を楽しめます。

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16時〜20時はドリンクをフリーフローで提供といううれしいサービス付き。

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夕食は、日本ならではの四季を五感で味わう日本料理「銀座がゆう」にて。日本全国から選び抜かれた旬の食材を用い、伝統的な技法に少しのひねりを利かせながら楽しませてくれます。料理に合うワインや日本酒のペアリングも提案。

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先付はズワイガニ、バフンウニなど海の幸に、湯葉の味噌漬けのやさしい風味が絡み合う。

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お造りは本マグロ、中トロ、ボタンエビ、炙り金目などを岡持ちに盛り付けた演出で。ボタンエビは、ホヤの塩辛を加えた莫久来醤油でいただく。

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「鮑とすっぽん鍋」。滋味あふれるスープは、薬膳感覚で癒やされる。

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江戸らしさを感じる「穴子の天麩羅釜炊き御飯」。ふっくら揚がった穴子を後のせでご飯と混ぜていただく。

心もお腹も満たされ、部屋に戻ったら温泉を思う存分楽しんで。天然温泉で温まった身体は、湯から上がった後も芯からほかほか。明かりを落とした静かな部屋で寛いでいると、すっかりリトリート気分。自分が銀座にいるという状況が信じがたくなります。

もうひとつ伝えたいのは、ふふ 東京 銀座のオリジナルパジャマがとーっても着心地いい!ということ。さらりと軽くて肌触りよく、締め付けもないので睡眠を邪魔しない。静けさに満ちた空間と心地よい寝具のおかげで、朝まで快適に熟睡でした。

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オリジナルパジャマはポップコーンニットのような立体感のある素材。こちらは館内でも販売中。

翌朝、目が覚めて窓を開けると、銀座の街並みが飛び込んでくる。そんな中で再び温泉に入り、身体を温め......これは新感覚とも言える非日常体験。

朝食は、釜で炊いたご飯とともに多種多様な和のおかずが並びます。

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炊き立ての山梨産コシヒカリは、お米の甘みもしっかり。

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鰻蒲焼、銀鱈の西京焼き、出汁巻き玉子、自家製明太子......彩り豊かなメニューに朝から気分も上がります。豆皿使いも美しい。

朝食後は、ゆったり11時まで部屋で過ごしてチェックアウト。エントランスから出ると、そこは見慣れた銀座の街の賑わい。あっという間に非日常から日常にスイッチされて、心地のいい夢から覚めたような感覚でした。

リゾート地でリフレッシュしたい......でも出かける時間がない!という忙しいビジネスパーソンたちに、ふふ 東京 銀座での時間はタイパ最高の選択かもしれません。移動時間不要で本格温泉宿を堪能できて、効率的にエネルギーチャージできる。そんな新しい非日常体験、一度味わうとハマってしまいそうです。

ふふ 東京 銀座
東京都中央区銀座1-7-10
全34室 全室温泉付き
参考価格:宿泊のみ ¥115,000~、朝食付き ¥125,000~、2食付き ¥161,000~
※2名1室1泊の料金(サービス料込、入湯税・宿泊税別)
https://www.fufutokyo.jp/

フィガロJP副編集長。ビューティ担当で香りにうるさく、健康情報の収集に余念がない。趣味は銭湯とサッカー観戦。今年の目標は、ヨガとヤムナボールを習慣的に継続すること。

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