パリ、グルネル通り。
偶数番地を歩いてみよう。
Travel 2009.11.18
大村真理子の今週のPARIS
パリ、グルネル通りなら知っている。と思っていたら、この半年の間にずい分と変わっていた。発見につぐ、発見!
クローズする以前には、ずっとミュウミュウがあった建物。何やら工事が始まった!と思ったら、なんと驚くことにエルメスがオープンしたのだ。1フロアだけなので商品数は限られていて、店の半分はスカーフが中心といった様相だ。段ボール製のエスメス・ツリーにスカーフがかかっていたり、スカーフ製の小屋があったり・・・。格式高い本店に比べ、リラックスいた雰囲気はさすが左岸店。なんでも、来年末に近くのセーヴル通り16番地に本格的左岸店を開くまでの、臨時のスペースとか。でも、エルメスができて、ちょっとトーンダウンしていたグルネル通りが元気を取り戻した感じ。純粋にスカーフだけを売る遊びのあるブティックとして残せばいいのに・・・などと、ふと一人ごと。
段ボール製の樹にカレの花が咲く!photo Bruno Clergue
ブティックの奥にはレディース・プレタも。本店よりスペースは小さいけれど、エルメスの魅力が凝縮されている。photo Bruno Clergue
通りを進もう。モスキーノではウィンドー・ディスプレーが必見だ。そのすぐ先にはブリューノ・フリゾー二のブティックがある。ブランド誕生10周年を祝ってデザインした、初期のヒット作であるジーンズのパンプスの新バージョンが飾られていた。これは気になる!
ラスパイユ通りを超えて、グルネル通りを続けて歩く。ずっと通りの右側、偶数番地側にいるように。そうでないと、まるで昔ながらのビストロにしか見えないポール・スミスのブティックを見逃してしまうからだ。かつての安食堂だった外観をそのまま生かしての店作り。店内も壁・床などが昔のまま残されている。そこに、パイソンやクロコを素材にしたグルネル店のエクスクルージブ品も含め、女性のための最高にリュクスなモードを並べて楽しむのが、ポール・スミス流というわけだ。陶器、アクセサリー、ドレスなどのヴィンテージやクリエーターの1点ものジュエリーも扱っていて、このセレクションがとてもチャーミング。ぜひぜひ、臆せずドアをあけて入ってみるように。
まるでビストロ! このように???とブティックを覗きこむ人が、毎日、後をたたない。photo Mariko Omura
ポール・スミスがグルネル店だけで販売するパイソン・ポシェット(右上)やヴィンテージをおさめた真鍮のショーケースがきれい。photo Mariko Omura
店内。壁も床もビストロ時代のまま。ポール・スミスのプレタはショーで発表された品から厳選販売している。photo Mariko Omura
7区は子供用のブティックが少なくない。グルネル通りの一番人気はボントンだろう。最近、その隣りにブリティッシュな雰囲気をとりいれた可愛いブランド、パピヨン・プール・ボントンがお目見えした。子供向けとは限らない、ちょっとしたオブジェ、雑貨も扱っている。
ママも入りたくなるシックなインテリア。来年、バスチーユで話題のブティックMERCIの隣りに、二軒目がオープンする。photo Alexandra Terramorsi
品揃えはベビーから12歳まで。photo Alexandra Terramorsi
パティシエ、フィリップ・コンチー二による夢のお菓子。ディスプレーはメリーゴーランドのイメージで。
フルーツのスイーツ一個6.5ユーロ。クラシックなレモンタルト、タルトタタンなどもある。
16、rue de Grenelle,
75007 PARIS
tel 01 53 63 02 19
営) 10時30分~19時
休) 日
PAUL SMITH ポール・スミス 70、rue de Grenelle,
75007 PARIS
tel 01 42 22 66 27
営) 10時30分~19時
休)日
75007PARIS
tel 01 42 84 42 43
営) 10時~19時
休) 日
93、rue du Bac,
75007 PARIS
tel 01 42 84 00 82
営) 10時~20時30分 (火~土) 8時30分~14時(日)
休) 月
www.lapatisseriedesreves.com