サン・シュルピス通りにオープンした、
ル・テオ&ブレのミニマルジュエリー。
Travel 2011.09.07
大村真理子の今週のPARIS
インテリア系のブティックの多い通りだったのが、いつの間にかファッション・ストリートになっていた6区のサン・シュルピス通り。ヴァネッサ・ブリューノ、マージュ、ティラ・マーチ、カルバンなどが並んでいる。初夏に新しく加わったのはル・テオ・エ・ブレットというジュエリーのブティックだ。
カモンド校に学び、内装や家具デザインなどを手がけるカトリーヌ・ル・テオとティエリー・ブレの2人組。先頃シカゴのインテリアフェアで彼らのソファが最優秀賞に輝いた。彼らが2005年にジュエリーをクリエイトするようになったのは、アフリカの旅がきっかけとか。 装飾品で身を飾る現地の人々の喜びに啓発され、彼らが伝承するジュエリー作りの技術を知り、というところからジュエリーコレクションが生まれた。
左から、指輪「African queen」310ユーロ、ブローチ「Roi Soleil」490ユーロ、指輪「Mufti」225ユーロ
左から、ネックレス「Comète」690ユーロ、ブレスレット「Hervé」750ユーロ、イヤリング「Galilée」210ユーロ
彼らの家具のように、ジュエリーもとてもミニマル。極めてシンプルなデザインながら丸みを帯びたラインが生きたジュエリーは、流行とは関係なく大人の女性が日常使いをするのにふさわしい。彼らが好んで使う素材はスターリングシルバーと18金。デザインによっては、そこに色、彩度にこだわってふたりが選んだダイヤモンド、タヒチのパールやブラジルのトルマリンなどがプラスされている。
カラフルな色の石をたくさんあしらった大ぶりのアクセサリーが演出するようなドラマティックな効果はないが、着ける本人にとって、より親密な感じがするジュエリー。ジュエリーにはファム・ファタール、ハッピーエンド、ミス・ユニヴァース、ネフェルティティなどと名前がつけられている。呼び名があると、つける人はジュエリーに対してより一層の愛着がわくのでは? 価格は160ユーロから。
左から、指輪「Berlin」価格未定、エンゲージリング「Mini Ilo」価格未定、指輪「Mini Géode」1,080ユーロ~
左:指輪「Mini Géode」(ピンクトルマリン)1,160ユーロ 中:イヤリング「Mini Géode」(コルナリン)1,890ユーロ 右:指輪「Mini Géode」は左のピンクトルマリンのほか、イエロートルマリンやアクアマリンなどもあるので、予算が許せば重ね着けを楽しむのもいいだろう。
23, rue Saint Sulpice 75006 Paris
Tel. 01 43 37 86 84
営)11時~19時
休)日、祭