ヴェルサイユ宮殿で、アラン・デュカスのカフェへ。
Paris 2016.10.19
10月25日から森アーツセンターギャラリーで開催される『マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実』を見ると、きっとヴェルサイユ宮殿に行ってみよう、再訪しよう! という気になるはずだ。この秋、改修工事が終わったヴェルサイユ宮殿のデュフール棟内に、アラン・デュカスのコンテンポラリー・カフェがオープンしたので紹介しよう。名前は、ラテン語で口を意味するOre(オーレ)。王子の中庭に専用の入り口があり、宮殿を訪問しない人も利用できるようになっている。
営業は朝8時から18時30分(夜はイベントなどの貸切オンリー)。その間、朝食、ランチ、軽食、ティータイムが楽しめる。インテリアは宮殿の内装を現代的に解釈したもの、そして料理は歴史にインスパイアされた現代の料理ということで、この場所はコンテンポラリー・カフェというのだそうだ。
メニューを見てみよう。営業時間内いつでもオーダーできるのは、フォアグラとブリオッシュのトースト、コキエット・パスタ、うずらのパイ皮包み、牛肉のタルタル、クロック・ムッシュー、サンドイッチなど種類豊富。そして、ランチタイムのメニューには、野菜料理、サラダ、魚料理、肉料理が。いつでも注文できる品の中には、アラン・デュカスのレストランにいまや欠かせないスフレも!! 子供用メニューもあるので、ファミリーで食事をとることも簡単にできる。


左:ランチメニューより、エポートル(麦の一種)と森のキノコのココット。18ユーロ。
右:デザートメニューより、ヴァシュラン。10ユーロ。
photos:Pierre Monetta
アフタヌーン・ティーとして、「ル・テ・ド・ラ・レーヌ・マリー(王妃マリーのティー)」(35ユーロ)が用意されている。内容は午後のティータイムにふさわしく、軽いフィンガーフード3種とスイーツ3種、それにホット・チョコレートだ。マリーとはルイ15世の妃マリー・レクザンスカのことで、このアフタヌーン・ティーにはルイ15世時代のリモージュの陶器と同じものが使われているそうだ。
朝食メニューは、コンチネンタル・ブレックファストに近いのが「ル・ルヴェ・ド・ラ・レーヌ(王妃の引見)」(12ユーロ)で、アメリカンに近いのはル・ルヴェ・デュ・ロワ(王様の引見)」(20ユーロ)。なお、この「ル・ルヴェ・デュ・ロワ」と同じ朝食の内容に、カフェからダイレクトに入れる宮殿訪問のチケットがセットされた「ル・グラン・ルヴェ(大引見)」(35ユーロ)があり、これはなかなか便利そうだ。もちろん、朝食メニューでも子供は忘れられていず。チビさんたちには「ル・プチ・ドーファン(小王太子)」(8ユーロ)を。
宮殿や庭を見学してから行くか、見学前に行くか、見学中の休憩として行くか・・・・・・これが問題だ!


左:ゴールドのゴージャスな輝きが感じられるカフェ。窓からは大理石広場や宮殿の建物が眺められる。
右:シェフのステファン・デュシロン。
photos:Pierre Monetta
Château de Versailles
Pavillon Dufour – 1st floor
Place d’Armes
78 000 Versailles
Tel. +33 1 30 84 12 96
営)8:00~18:30(朝食8:00~11:30、ランチ11:30~14:30、アフタヌーン・ティー 14:30~18:30)
休)月
www.ducasse-chateauversailles.com