パリコレ最前列のモードジャーナリストによるカシミア。
Paris 2016.11.01
パリのモード界で、テレビ・レポーターでファッション・ジャーナリストのアレクサンドラ・ゴロヴァノフの名前を知らない人はいない。それに雑誌のパリコレ・スナップの常連なので、日本でも顔は知られているはずだ。
アレクサンドラ・ゴロヴァノフ。photo:Simone Euseibio
彼女によるカシミアのブランドAlexandra Golovanoff Tricots(アレクサンドラ・ゴロヴァノフ・トリコ)が、この秋冬コレクションでデビューした。6本取りのカシミアで、デザインはベーシックな2タイプ、そして各5色というミニ・コレクションは、早くもパリジェンヌたちに人気である。コレットで販売されているだけでなく、10月後半の2週間はデパートのボン・マルシェでもポップ・アップ・ストアが展開された。5色はどれもスモーキーな不思議な色合いで、そして短めと普通丈のチョイス……「着る人を美しくするトリコ」がブランドのスローガンだそうだ。ワードローブに加えたくなるカシミア・ブランドの誕生である。


短め丈はMila(写真)、普通丈はVirgileと、自身のふたりの子供の名前を命名した。とりわけ、このピンク色が可愛い! とパリジェンヌは狂喜する。photos:Simone Euseibio
最初の広告キャンページを撮影したのはベッティーナ・ランス。モデルはソニア・リキエルのクリエイティブ・ディレクターであるジュリー・ドゥ・リブラン、そしてピエール・アルディ(メンズもある!)という豪華な顔ぶれだ。


左:どちらの丈もこの5色で、価格は各450ユーロ。photo Simone Euseibio
右:ショールームに飾られているのは、ベッティーナ・ランスが撮影した娘、アレクサンドラ、彼女のママの女性三代の肖像。
réalisation:MARIKO OMURA