素顔のパリジャン・パリジェンヌ一問一答。#26 【パリ一問一答】シェフが休日に必ず通うビストロは?
Paris 2017.05.06
パリに住むさまざまな世代や職業の人たちに一問一答インタビュー! 住んでいるからこそ感じられる街の魅力やお気に入りスポットを教えてもらいました。ビストロ「ヴィヴァン」のシェフ、ピエール・トゥイトゥにとってのパリとは。
ピエール・トゥイトゥ
「ヴィヴァン」シェフ
Q1. あなたにとってパリの魅力とは?
A1. まずひとつは、伝統を大切にする心でしょうか。ロンドンや南米、日本など、ありとあらゆるところを旅してきましたが、パリに戻ってきてよかったと感じるのは、昔ながらの街並みが残っていること。首都でありながら、村のような規模感と、人付き合いがあるのもいい。毎日6区の自宅から10区の店まで歩いて通っていますが、セーヌ川を渡るときに、そのパリの美しさを見渡せる。そんな肌で感じることのできる、パリの街が好きです。
Q2. 毎日行くカフェや行きつけのレストランは?
A2. 「ル・ドーファン」です。素材を大切にした料理を大理石のカウンターで出すという、自分の店と同じエスプリで、自分の店にいながらにして、料理をしないでよいという気分です(笑)。いろんな使い方ができるのもいいです。例えばワインのつまみに1皿だけ頼むというアペリティフタイムを楽しんだり、1本好きなワインを頼んで、料理をいろいろ試してみたり。それで自分の店が休みの土曜日には、決まってこの店に行くのです。
Le Dauphin
131, avenue Parmentier 75011 Paris
Tel. 01-55-28-78-88
http://restaurantledauphin.net
Q3. パリで思い出の場所は?
A3. 6区で生まれ育った私にとって「カフェ・ドゥ・フロール」は、まさにパリの空気が詰まった場所のように感じられます。朝早くから夜遅くまでオープンしていて、しっかりとしたサービスと、パリらしい雰囲気がある。コーヒーはちょっと高いけれど、それだけの価値がある。心地よいひとときをいつも過ごせるという安心感があるのです。
Café de Flore
172, boulevard Saint-Germain 75006 Paris
Tel. 01-45-48-55-26
http://cafedeflore.fr
Pierre Touitou
パリ生まれ。パリのアラン・デュカスによる3ツ星「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ、ロンドンのピエール・ガニェール「スケッチ」、パリの「レストラン・ケイ」などの経験ののち、「オー・ドゥ・ザミ」を経て独立。「ヴィヴァン」のオーナーシェフに。
Vivant
43, rue des Petites Écuries 75010 Paris
Tel. 01-42-46-43-55
http://vivantparis.com
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「フィガロジャポン」2017年5月号パリ特集では、ピエール・トゥイトゥがシェフを務める「ヴィヴァン」をご紹介!
photo : TAISUKE YOSHIDA, texte : AYA ITO