ここは日本かオデオンか? のタパス居酒屋がオープン。
Paris 2017.10.26
カクテルとタパスが大流行りの近頃のパリ。お酒を飲みながら、小皿料理をつまんで……つまり、これって日本の居酒屋じゃないか! Orient Extreme、Kinugawa、Yokoなど、パリの少々スノッブな人々に愛されるおしゃれな和食レストランを経営するグループBlack Codeが、6区に新しく開いたのが居酒屋The Cod House(ザ・コッド・ハウス)である。このグループの安心できる点は素材が良く、そしてキッチンで料理するのが日本人だということ。つまり、日本人も美味しく食事ができる店といえる。このザ・コッド・ハウスは小皿料理がメインなので、美味しいものをあれこれ食べたい日本女子にはぴったりの店だ。アドレスはあまり耳にしない名前の通りだが、地下鉄のオデオン駅から、すぐの場所。サン・ジェルマン市場からも遠くない。
居酒屋らしくカジュアルな店だ。©C.Israel
生ものから、スパイシー・マヨネーズがけ卵(5ユーロ)。
あつものから、チキンフライ(9ユーロ)。
甘みそのなすのオーブン焼き(7ユーロ)。
パリでは珍しい野菜の揚げ餃子(6ユーロ)。
メニューは生もの、巻もの、あつもの、バオ、てんぷら、陶板焼き、刺身、サイド、デザートという構成。モンゴリアン・チャイニーズのバオがなぜここに含まれているか、についてはあまり深く考えないように。生ものの中にはブラータもあれば、サイドディッシュには、ポテト・ブラバスも混じり込んでいる。こうしてメニューに外国料理がさりげなく混じっているところこそ、まさに日本の居酒屋なのかもしれない。なおBlack Codeグループのアイコン的料理となっている銀鱈の西京焼きも、タパスに混じって一品料理としてメニュー内、太字で記されている。これ(23ユーロ)と白飯一杯(4ユーロ)、という簡単ランチも悪くない。
築地の魚市場がイメージだという店内、バー・スペースには日本酒ボトルがずらりと並ぶ。日本茶パンチなるカクテルもあり、日本びいきのパリっ子たちを喜ばせている。
エントランス・スペースの左がバー、右がレストランスペースだ。


居酒屋といっても、ここはパリ。おしゃれなインテリアの中で、小皿料理を楽しもう。photos ©C.Israel
1, rue de Condé
75006 Paris
tel:01 42 49 35 59
営)12:00~翌2:00/ランチ12:00~14:30(土~15:00)、ディナー19:30~22:45
休)日
www.thecodhouse.fr
réalisation:MARIKO OMURA