シャネルのメティエダール、モンテックスが動き出した。
Paris 2018.04.03
オートクチュールに不可欠なサヴォアフェールを持つアトリエを傘下に収め続けているシャネル。2011年に加わったMontex(モンテックス)はパリ市内にスタジオを構える刺繍のアトリエだ。メティエダールで刺繍というと、すぐに思い浮かぶルサージュが装飾的な刺繍を得意とするなら、こちらのモンテックスはコンテンポラリーな刺繍で知られる。創業されたのは1949年で、シャネルのためにオリジナリティ溢れる刺繍を提案し続けている。
モンテックスの建築部門による刺繍。
これまで表に名前が出ることが少なかったモンテックスだが、イタリアで1979年創業のバッグ製造会社によるブランドMabiani(マビアーニ)のファーストコレクションのために、コラボレーション。現代的なデザインの刺繍を施したレザーバッグの誕生である。
マビアーニとモンテックスのコラボレーションによる刺繍バッグは、3月からhttps://andreamabiani.comにて販売が始まった。
このコラボレーションによるバッグを含め、今年の1月にモンテックスのアトリエがある建物でマビアーニの春夏コレクションがお披露目された。会場のインスタレーションが任されたのは、若き アーティスティック・ディレクターで目下人気上昇中のエミリー・マランである。モンテックスにはインテリア向けの刺繍を行う建築部門があり、この会場ではアトリエが持つサヴォアフェールの巧みと粋もバッグとともに見せる展示方法だった。オートクチュールだけでなく、モンテックスがこれから建築部門でどのような仕事を手掛けていくのか。会場に展示された刺繍のスクリーンは、その美しさで、来場者たちの好奇心を刺激した。
緻密な仕事で美しいモチーフを描く刺繍のパネルが、展示会場のカクテル・コーナーの壁にかけられていた。


バッグの展示に使われた刺繍のスクリーン。
réalisation:MARIKO OMURA