クリスチャン トルチュの香りと食器で、室内に自然を。
Paris 2018.07.03
モネが描いた睡蓮の作品が常設されていることで人気のオランジュリー美術館。地下1階のブティックで、クリスチャン トルチュによるルームフレグランスとポプリの独占販売が始まった。香りの名前は「Nymphéas(睡蓮)」で、ジヴェルニーにあるクロード・モネの庭にインスパイアされて、クリスチャンがクリエイトしたものだ。ジヴェルニーまで行っても睡蓮の咲く池は大勢の観光客とともに鑑賞するしか方法がないが、これによってまるで池の中央に小舟を浮かべて花と自然の香りに包まれているような気分が味わえる。
パリの花の世界ではマスター的存在、クリスチャン・トルチュ。
ポプリ「ナンフェア」 48ユーロ。
ルームフレグランス「ナンフェア」 49ユーロ(100㎖)。トップノートはレモンやカルダモン、ミドルノートがハスの花、アイリス、そしてラストノートはパチョリやコケ……花、植物の香りに、クロード・モネの描く睡蓮が目に浮かぶ。
自然をこよなく愛するフローリスト、クリスチャン・トルチュ。まるで野の花を摘んでまとめたような“シャンペートル”と形容されるブーケをオデオンにあったブティックから彼が世に送り出してから、20年以上たつだろうか。最近は特別なイベントのためのブーケやインスタレーションをクリエイトするだけでなく、花器や食器などもデザインしている。こちらも自然がインスピレーション源であることに変わりはない。オランジュリー美術館のブティックでも、香りと合わせていく種かの食器を販売中だ。一点ずつ手仕上げされるお皿や器はグリーン系の濃淡が美しく、まるで自然の景色を眺めているみたい。食器として使わないときは戸棚にしまいこまず、オブジェのように食卓に飾っておきたい。
クリスチャン・トルチュの食器はポルトガル産。釉の光沢が繊細な輝きを見せるが、食器洗い機にも入れられる丈夫なものだ。アルケミラの葉皿は、1枚15ユーロ。
縦長の月桂樹の葉の皿は9.90ユーロ。
ブルーの濃淡の皿は1枚15ユーロ。同じ色で窪みのあるスープ皿もある。13.50ユーロ。
三つ足の器。各15ユーロ。
オランジュリー美術館のブティックの一角にはカフェもある。火曜を除く毎日、9時30分〜17時30分の営業。
クロード・モネがオランジュリー美術館に睡蓮の作品を寄贈してから、今年で100年。その記念にGeorge Cannonによる花の香りのグリーンティー「Jardin d’eau」が美術館のブティックで独占販売されている。16ユーロ。
モネの作品にインスパイアされたBacsac®の植物用キャンバスバッグも、ブティックで販売中だ。3サイズあり、45〜125ユーロ。
Jardin des Tuileries
75001 Paris
営)9:00〜17:45(カフェ9:30〜17:30)
休)火
www.musee-orangerie.fr
réalisation:MARIKO OMURA