バー・キヌガワにて、和の小皿とカクテルでパリに乾杯!
Paris 2018.07.19
パリの高級和食というと、誰もがすぐに名を上げるKINUGAWA(衣川)。食事は2階、1階はテーブル席とカウンターからなるバーという作りだ。1階のバーの利用法があまり知られていないようなので、紹介しよう。

キヌガワ・ヴァンドームのひっそりと控えめな入り口。オテル・ル・ムーリスの裏手、モンタボール通りにある。モンテーニュ通りの近くにもう1軒あり、そちらはキヌガワ・モンテーニュと呼ばれている。illustration:Prune Cirelli

カウンター席。この向かいがテーブル席で、ランチタイムに上階が満席の場合はこのテーブル席でランチをとれる。
シャンパン、グラスワイン、獺祭などの酒、パリジャンが愛してやまないニッカのウイスキーが並ぶドリンク・メニューに、まずは心をそそられる。さらに11種のキヌガワ・カクテルも、なかなか魅力的。

カクテルは各16ユーロ。フランンボワーズ、ジン、バニラのカクテルはLaure-San。シャンパンとライチのリキュールとチェリークリームのPink Lizhiも気になる!

カクテルのGari Gariと、ハマチとアスパラ。

ニッカのウイスキーがベースのカクテルはJapanese Old Fashined。料理はまぐろのたたき。

寿司の盛り合わせ。単品でカリフォルニアロールなども選べる。
このバーの人気は、ドリンクにとどまらない。和食タパスという感じに、フィンガーフードがとても豊富なのだ。つまり、ちょっと小腹が空いた、という時にふらっと入って……という使い方もできる店ともいえる。フィンガーフードとはいえ、天ぷらや寿司はシェアすることも考えられた盛り合わせもあるので、小腹以上を満たすこともできそう。お店の人によると、ちょっと一杯のはずが、しっかりディナーとなる人もいるとか。2階の食事メニューの前菜ばかりを1階のバーでいろいろと味わえる機会でもある。ちなみにフィンガー・メニューの筆頭は、もちろん、フランス人に大人気のエダマメ!

枝豆(7ユーロ)はバーのみならず、上階のレストランでも人気者だ。

キヌガワのもうひとつの人気メニューは、薄いガレットの上にマグロのスライスをのせたマグロのタルト(15ユーロ)。 白トリュフ味のタラマと柚子胡椒ソースのバランスが絶妙で癖になる味。これもバーのフィンガー・メニューにある。
Kinugawa Vendôme
9, rue du Mont Thabor
75001 Paris
tel:01 42 60 65 07
営)19:30~23:00
休)日
www.kinugawa.fr/vendome
réalisation:MARIKO OMURA




