新しいブティックを目指して、ヴェルサイユ宮殿へ行く。
Paris 2018.12.29
ヴェルサイユ宮殿なら行ったことがある。といっても、11月に大理石の中庭(Cour de Marbre)にオープンしたブティックはまだでしょ! ここはクリエイションとサヴォワール・フェールに捧げるブティックと銘打った、182平米の広いスペース。
ヴェルサイユ宮殿。いつ見てもため息の出る鏡の間。
ブティックがオープンした大理石の中庭の壁面。photos:Mariko OMURA
デザイン事務所のSupercraftとのコラボレーションでエレガントかつコンテンポラリーな内装を手がけたのは、A Paris chez Antoinette Poisson(ア・パリ・シェ・アントワネット・ポワソン)の3人組だ。ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人の本名ジャンヌ=アントワネット・ポワソンがブランド名の由来というだけあり、ヴェルサイユ宮殿に所縁の深い彼らに声がかかるのは当然だろう。2019年リゾートコレクションにグッチのアレッサンドロ・ミケーレも取り入れているように、ア・パリ・シェ・アントワネット・ポワソンの18世紀のサヴォワール・フェールを生かしたプリントは個性と優雅さに溢れる魅力的な仕事で、このブティックでも不可欠。ノートやクッションなどが販売されている。
大理石の中庭のブティック。最初の部屋はジュエリー、ポシェット、スカーフなどを扱っている。©Didier Plowy
ショーケースの中の壁紙にも注目を。王妃の浴室の壁のモチーフだ。この壁紙が商品化されていないのは、残念! photo:Mariko OMURA
宮殿建築当時からの黒白の市松模様の床も美しく蘇った店内。4つのスペースに分けられ、装飾品、食、実用品など、フランスの20近いブランドが独自のサヴォワール・フェールを生かした品々が揃えられている。フレンチ・ライフスタイルを世界中から集まった人々に提案。お土産のアイデアもいっぱいなので、宮殿の見学前に入ってしまわないように。
グルメな通路。ヴェルサイユ宮殿やマリー・アントワネットにちなんだ食関連商品が揃えられている。©Didier Plowy
パフュームキャンドルやスリッパ、鏡……アール・ド・ヴィーヴルの部屋。©Didier Plowy
ア・パリ・シェ・アントワネット・ポワソンによる、18世紀の版画にインスパイアされた風景の壁紙。©Didier Plowy
Château de Versailles
tel:01 30 97 70 95
営)9:30〜17:00(2019年3月1日〜10月31日 〜18:00)
休)月
www.boutique-chateauversailles.fr/fr/413-la-boutique-cour-de-marbre
réalisation:MARIKO OMURA