小さな扉の奥に隠れた緑の空間で、仲良しディナーを。

Paris 2019.04.19

マレ地区の小さな道にあるTerra(テーラ)。ディナーだけの営業のうえ、通りに面した扉は小さくて色もダークなので、知る人ぞ知る存在のレストランだ。

驚くほど気持ちのよい空間が、その扉の奥に広がっている。植物を配し、そして色もグリーンでまとめられて、ちょっとした都会のオアシス風。ガラス屋根なので、日が長くなるこれからの季節のディナーは明るい光が空から差し、快適この上ない。

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マレの細道に、こんなスペースが隠れているとは!©David Fossil

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緑に囲まれたふたりの世界。©David Fossil

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ワインが並ぶ棚に隠された奥のスペース。

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季節の素材を大切にした創作料理のレストランなので、メニューは毎月変わる。ほかの店と大きく違うのは、1名用のメイン料理が存在しないこと。毎月4種のメインがあり、そのうち3種が2名用で、1種が2〜3名あるいは3名用だ。それはレストランというより自宅で友人と食事を楽しむ、という雰囲気を大切にしたいという理由から。タラ一尾をふたりで、あるいは熟成肉のリブロースをふたりで……。

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前菜はひとり用。ウフ・モレ、ウフ・パルフェのバリエーションが毎月登場する。1月はトリュフを乗せたウフ・モレ。セロリと鳥のブイヨンが味わいをプラスする。15ユーロ。©Hemblem Community Management

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4月のメニューのウフ・パルフェはモリーユ茸と熊ニンニクのクリームで。14ユーロ。

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1月の前菜から。ターメリックのムースの中に浮かぶスタッフド・アーティチョーク。14ユーロ。©Hemblem Community Management

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4月の前菜から。新鮮そのもののスズキのカルパッチョと柑橘類。14ユーロ。©Hemblem Community Management

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1月のメインから。ふたりでシェアする、サーモンのスカンポと小ジャガイモ添え。59ユーロ。©Hemblem Community Management

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ボンゴレ入りの自家製イカスミ・タリアテッレ。これも1月のシェアメイン例。ふたりで54ユーロ。©Hemblem Community Management

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4月のメインから。クロダラと白アスパラガス。ワサビが隠し味! 2名用64ユーロ。

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レストランに入ってくる人々を温かく出迎えるのは、ワイン好きのオーナーのアレクサンドル・マリー。オープンキッチンで調理するシェフはボルドーのジョエル・ロブションにいたジャン・イス。彼らの家に招かれた、という感じにリラックスして食事をするのが、テーラの最上の満喫方法だろう。レストランの奥にワインを並べた棚があり、その裏に秘密のスペースが隠されている。中央には最大18人が座れる大テーブル。友達や仕事仲間たちが集まって、料理をシェアして盛り上がるのに最適な場所だ。

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ジャン・イス(左)とアレクサンドル・マリー 。©Hemblem Community Management

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友人宅に招かれた気分を味わうには、目の前でシェフが料理するカウンター席も悪くない。©David Fossil

Terra
21, rue des Gravilliers
75003 Paris
営)19時〜23時
休)日月
www.terraparis.fr/ja

réalisation:MARIKO OMURA

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