伝説のフラゴナール香水美術館、充実のリニューアル。

Paris 2019.05.08

1983年にオープンしたスクリブ通り9番地のMusée du parfum Fragonard(フラゴナール香水美術館)。長くかかったリニューアル工事を終え、4月半ばに再開した。かつて自転車レースが行われていた建物内に2015年にできた新しい美術館と同様に見学は無料で、さらにこのスクリブ通りの美術館は建物そのものも魅力のひとつなのだ。19世紀、オペラ・ガルニエとほぼ同じ時期に建築された個人邸宅だった建物で、今回、当時の雰囲気を感じさせるインテリアできれいに改装された。

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19世紀の建物の魅力も堪能できる。金細工、メタル作業など様々な分野のフランスの優秀な職人たちが改装に関わった。

このスクリブ通りの美術館は製造、原料などの部屋もあり香水美術館の機能を果たしているが、さらにフラゴナールのオーナーであるコスタ姉妹の香水関連のオブジェ、芸術作品のコレクションの展示品を紹介する場所でもある。この美術館を1983年に開いたのは、彼女たちの父。彼は古代から20世紀の初めに至るまでの香水の歴史を辿るに十分なコレクションを築いたので、彼女たちはそれに加えるべく希少なオブジェや珍しい品へと収集の枠を広げている。このスクリブの美術館の展示は、主に彼女たちの新しい収集品。ここを訪問する人々は展示物のクオリティによって、彼女たちのコレクションに傾ける情熱に触れることができる。最後の部屋では、香り当てのちょっとした遊びも。

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絵画のコレクションも見応えあり。

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香水の製造など技術や歴史についてはこちらより、スクワール・ド・ロペラ=ルイ・ジュヴェにあるフラゴナール香水美術館(3-5 Square de l'Opéra-Louis Jouvet)の方がより詳しい。

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フルコ・ディ・ヴェルドゥーラがスキャパレリのために1940年にデザインしたShocking scamp。

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ラリックの香水ボトルファンを狂喜させるコレクションが見られる。

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19世紀のボトルコレクション。

Musée du parfum Fragonard
9 rue Scribe,
75009 Paris
開)9時〜18時
休)日
入場無料

réalisation:MARIKO OMURA

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