リュクサンブール公園内、緑の中でランチ? お茶にする?
Paris 2019.06.12
美術館や公園……場所の魅力に胡座をかいたような情けないカフェ・レストランが多かったけれど、最近は状況がぐんと良い方向に向かっている。ロマン派美術館のカフェはローズベーカリー、ルーブル美術館の地下にはビストロ・ブノワ、ケ・ブランリ美術館はアラン・デュカス・グループのカフェ・ジャック、というように。
生粋のパリ6区っ子たちが、“リュコ” という愛称で呼ぶリュクサンブール公園の緑に囲まれたカフェレストランもLa Terrasse de Madame (ラ・テラス・ドゥ・マダム)と名前を変えてシックに新生した。小屋風の愛らしいレストラン、その屋根から延びるテントの下にはビストロチェアを配したテラス席があり、さらに公園の眺めも味わえる緑のテラス席。どこに席をとろうか迷ってしまう!

ラ・テラス・ドゥ・マダム。これからの季節は緑もご馳走! のんびりと朝のカフェをここでとるのもいいだろう。©almaphotos

イラストレーター、マラン・モンタギュが描いたリュクサンブール公園が壁を飾る店内。

セットメニュー(21.50ユーロ)。メインはバーガー・リュクサンブールかベジサラダ(キヌア、アボカドなど)、デザートはフルーツサラダかフォンダンショコラ。キッズメニュー(12.90ユーロ)も用意されている。
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メニューも充実。午前11時まではアラカルト、あるいはセットで朝食を楽しめる。12時から15時までのランチタイムは、公園の中とは思えないほど料理のセレクションが豊富。その後はティータイムだ! もっとも料理のチョイスは減るものの、 シーザーサラダ、フィッシュ&チップス、バーガー・リュクサンブールなど閉店時間まで食事もできるのがうれしい。料理の味もインテリア同様にグレードアップ。“公園に来たついでに入る店” ではなく、いまや、この店に行くので公園に入る、という存在である。

ハムとチーズの盛り合わせ(18.50ユーロ)。これとグラスワインで昼下がりの心地よい時間が過ごせそう。

前菜のブラータ(9.90ユーロ)。観光客にはうれしいことに前菜にはブルゴーニュ産エスカルゴ(6個/8.50ユーロ、12個/15ユーロ)も。

パリっ子が大好きなラヴィオル・ドーフィネ(17ユーロ)。

公園のカフェの定番ともいえるキッシュ・ロレーヌ(14ユーロ)も味が良い。料理はどれもなかなかのボリュームだ。

食後はデザート、あるいはカフェ・グルマン(9.80ユーロ)を。©almaphotos
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サンドイッチ、サラダなどのテイクアウトコーナーも設置。散歩中にちょっと小腹が空いた、あるいは、公園内のお気に入りの場所で食べたい、というような時にこれはとても便利だ。

テイクアウトのコーナー。©almaphotos

サン・ミッシェル大通りに面した入り口からは、池に向かって直進した右手にラ・テラス・ドゥ・マダムが。メディシス通りの入り口から入った場合、メディシスの泉(写真)の先の、上方左手にみつかる。
Jardin du Luxembourg
75006 Paris
営)8:45〜19:00(春夏の営業時間)
réalisation:MARIKO OMURA




