夏だけど、モード暦は秋。新しい靴ブランドNodaletoとは?

Paris 2019.07.20

バーゲン真っ盛りのパリ。その一方ハイブランドは、すでに秋の新作をブティックに並べている。モードシーンはすでに新しい季節へと衣替えだ。この秋登場する新しいブランドの中からすでに注目を浴びているNodaleto(ノダレト)を紹介しよう。これはジュリア・トレダノがデザイナーで、ブランド名は彼女の苗字のアナグラムだ。リュクスなファッション通は、この苗字にLVMHファッショングループの会長兼CEO のシドニー・トレダノを思うはず。彼女のパパである。

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ノダレトのデザイナー、ジュリア・トレダノ。

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アソシエのオリヴィエ・レオーネ。

ジュリアがブランドを持ったのは、女性が本当に欲しい靴が市場には存在しない! と感じたことがきっかけだという。

「私、小さい頃からいつも靴の絵を描いてたのを覚えてるわ。スタイリストになってからも、貸し出しで届いたさまざまなブランドの袋を開ける時、まずは靴のブランドからだった。でも、実生活には履けないようなトゥーマッチな靴が多くって……。朝から晩まで履ける靴、コンフォートがあって、でも、スニーカーではなくセクシーでいられる靴があったら、って思っていたの」

自分で靴のブランドを! と決心し、ジュリアはデザインを学び、そして1年間イタリアを回って革について、靴製造について学んだ。

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女性による女性のためのシューズ・コレクション。

そして、この秋冬コレクションでデビュー。オリヴィエ・レオーネがアソシエである。つま先はスクエアでヒールはしっかりと太い。彼女が愛する70年代調に、90年代のミニマリズムが掛け合わさったデザインは遊び心いっぱいだ。自分の家族のルーツであるモロッコ、スペイン、そこに自身が生まれ育ったフランスと、憧れの地ロサンゼルスをプラス、というのが彼女のイメージソース。靴に用いられる色に温かみが感じられるのも、そうした理由から。パリではデパートのボン・マルシェが一番乗りで、ノダレトを販売することが決まった。毎シーズン、新しいブランドが数え切れないほどデビューするが、ノダレトはその中で一歩先に出たという感がある。

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ブーツやサボの踵に、馬に拍車をかける歯車のようなスパーが付いている。そして更にストーン・パワーを信じるジュリアは、そこにアメシストやジルコニアといった石をはめ込んだ。

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夕日の何色とも名状しがたい独特な色のエナメル。タンジェリン・タンゴとジュリアは名付けた。

 

réalisation:MARIKO OMURA

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