アリックス・D・レイニスの白い器に、モノグラムが踊る。
Paris 2019.08.05
蚤の市やブロカントでイニシャルが描かれた器や布を見ると、自分の名前に関係がなくても欲しくなってしまうことがないだろうか。アルファベットを組み合わせた優美な曲線の絡み合いに、つい心が誘われて……。
白い器でおなじみのアリックス・D・レイニスでは、18世紀の装飾彫刻師ジャン=アンリ・プロスペール・プージェによるアルファベットを組み合わせたモノグラムを入れるサービス(有料)をスタートした。モノグラムはゴールドで手描きされた後、器はジャコブ通りのブティックの窯で800℃で再び焼かれるという手間がかかるので、オーダーから完成まで1カ月待つ必要があるけれど、その間夢を見続けられると思えば長くはないだろう。お気に入りの器に美しいイニシャル……日常生活がより豊かになりそう。
曲線の美しいアルファベットを1文字ずつ手描き。
モノグラムの料金は文字のサイズによるが、2文字30〜60ユーロ、3文字35〜70ユーロ。オーダーから完成までは1カ月。
タンブラーのパーソナライズは9月からインターネットでもオーダーが可能になる。
モノグラムに加え、25ユーロで王冠を入れてもらうこともできる。
15世紀のタイポグラフィーで名前や言葉を入れるサービスもある。これは鉛の活字をひとつずつ置いてゆくという方法なので、並びや間隔が微妙に不揃いなのが魅力。
この2種のパーソナライズのオーダーはアリックス・D・レイニスのブティックで受けていて、過去に買った品でもモノグラムをオーダーできるそうだ。また、9月からはアイテムは限られるが、インターネットでもこのパーソナライズのサービスがスタートする。
自分のイニシャルやお気に入りの言葉でパーソナライズ。15文字まで10ユーロ。
22, rue Jacob, 75006 Paris
tel:01 42 02 27 36
営)11時(月13時)~19時
休)日
www.alixdreynis.com
réalisation:MARIKO OMURA