伝説のシェフ×アラン・デュカスのレッシュで魚介料理。
Paris 2019.09.12
料理界で知らぬ者のいない伝説のシェフ、ジャック・マクシマン。いま彼自身のレストランはあいにくとどこにも存在しないが、パリ17区のRech(レッシュ)で天才と呼ばれる彼の料理に接することができるようになった。1925年にオープンしたブラッスリーで、2007年にアラン・デュカスがプロデュースする魚介のレストランとして蘇ったレッシュ。この度、料理の舵取りがジャック・マクシマンに任されたのだ。30年来の大きな友情で結ばれたふたりのビッグシェフによるレッシュが美味しくないわけがない!
左からジャック・マクシマン、アラン・デュカス。右はレッシュのシェフ金澤裕之 ©pmonetta
レッシュでは大西洋と地中海の季節の恵みが素材である。ブラッスリーらしく、大きな丸いお盆に山盛りされたフリュイ・ド・メールをシンプルに食べる喜びがレッシュにはある。それに加えて、ここは料理人の腕前を味わえるレストランである。素材の持つ旨味を最大限に引き出すテクニックの持ち主が、海の幸を卓上の幸せに変身させる魔法をぜひ体験してほしい。シンプルなアールデコ調の店内。無駄を省いた内装の中で、気持ちを料理に集中すると、香り、味わい、食感……思いがけない素材の組み合わせも、ハーモニーがとれ、うれしい驚きばかり。料理にぴったりなワインを選んでもらい、より忘れがたい食事時間を。ランチタイムの「l'Océan au déjeuner(ランチの大西洋)」メニューは、前菜+メイン+デザートが44ユーロ、前菜+メインあるいはメイン+デザートは36ユーロだ。
前菜のイカとマカロニとClos de Capeluneのロゼで食事をスタート。 ©pmonetta
前菜から、「新鮮なサーディンのマリナード」20ユーロ ©pmonetta
前菜から。「夏のトリュフとレ・ドゥ・ラングスティーヌ・グラセ」38ユーロ ©pmonetta
メイン。「ズッキーニの花とラングスティーヌの天ぷら」42ユーロ ©pmonetta
メインから。「ハドックのコンフィとアニス・バターの組み合わせ」38ユーロ ©pmonetta
réalisation:MARIKO OMURA