セレブリティ50名によるカールへ贈るプロジェクトとは?

Paris 2019.09.17

9月4日発表された第6回LVHM賞。これまで特別審査員賞と呼ばれていた賞が今年から カール・ラガーフェルド賞と名前を変え、ヘッド・メイナーに授けられた。審査員として賞の創設時から積極的に参加していたカールへ、LVMH賞の生みの親であるデルフィーヌ・アルノーが捧げるオマージュである。2月に亡くなったカールの存在、偉業を誰も忘れたくないのだ。

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故カール・ラガーフェルド。©Stéphane Feugère, 2018

パリ・ファッション・ウィークの時期、彼に捧げるイベント“A Tribute to Karl : The White Shirt Project”がサンジェルマン大通りのカール・ラガーフェルドのブティックにて開催される。生前、「ファッションアイテムの中で自分がその生みの親でありたかったと思うアイテムは?」という問いに、“白いシャツ”と答えたカール・ラガーフェルド。彼の白いシャツへの愛情が、このプロジェクトの由来である。舵取りをするのは、カール・ラガーフェルド・ブランドのアドバイザーで彼と親しかったカリーヌ・ロワトフェルド。世界のセレブリティ約50名がそれぞれにアレンジしたカールのアイコニックな白シャツが、ブティック内に展示される。すでに発表されている参加者は、ダイアン・クルーガー、ケイト・モス、カーラ・デルヴィーニュ、アレッサンドロ・ミケーレ、ルイス・ハミルトン、アンバー・ヴァレッタ、村上隆……。

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カール自身による白いシャツのスケッチ。

パリの7区に暮らし、裏に撮影スタジオが設けられた彼の書店7Lも7区のリール通りにあり、またブランドのブティックも7区に開いて……ということからも察せられるように、カールのラッキーナンバーは7である。参加者のうち7名のシャツが各77点用意されて、1点777ユーロで www.karl.com と www.farfetch.com にてオンライン販売されるそうだ。この売り上げのすべてが、生前彼が支援していた医学関連の団体へと寄付されるというから、カールの思いを永続させる美しいプロジェクトといっていいだろう。

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ケイト・モスによるシャツ。

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村上隆によるシャツ。前身頃の花がシャツの後ろへと続いている。

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カリーヌ・ロワトフェルドによるシャツ。

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カーラ・デルヴィーニュによるシャツ。

A Tribute to Karl : The White Shirt Project
会期:2019年9月26日〜30日
会場:Karl Lagerfeld
194, boulevard Saint-Germain 75007 Paris
開)10時30分~19時
休)日
www.karl.com/fr

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réalisation:MARIKO OMURA

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