ギャラリー・ラファイエット、新しいモードが盛りだくさん。
Paris 2019.09.21
昨年、ステラ・マッカートニーが旗手となりスローガン“Go for good”を打ち上げたギャラリー・ラファイエット。10月13日まで、その延長線上の行動として「ファッションを変えよう」という提案のもと、複数のイベントが行われている。
今回ゲストに迎えられたのは、英国で緑の党を支持し、10年来環境問題に取り組んでいるヴィヴィアン・ウエストウッドで、“サステイナブルなファッションを ! ” をテーマにしたトークを開催した。期間中、彼女のブランドのポップアップも設けられている。さらに、Maison Balzac、Noyoko、Mara Hoffmann、Zilverといった環境にやさしい物づくりを実践するブランドも期間中販売。スニーカーの手入れを専門とするSneakers & Chillがメンズ館の2階にコーナーを構えて、修繕、クリーニング、パーソナライゼーションを受け付けている。不用な服の回収というのはほかの場所でも実施されているが、ギャラリー・ラファイエットは香水ボトルも回収。昨年は5万本がリサイクルされたそうだ。環境問題に敏感な消費者にはうれしいサービスといえる。
とってもグリーンなヴィヴィアン・ウエストウッド。
Maison Balzacはパーソナライズや手入れのアトリエも。
Sneakers & Chill。汚れたスニーカーがまるで新品のように。
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またギャラリー・ラファイエットのモードを変えるのは若いクリエイションである、と宣言のもと、若い才能を発掘し、モードのコードの変遷を求めてコラボレーションをより強化している。たとえばパリのモード賞であるAndamが今年30周年を迎える。それを記念して、シャネルやクロエなど6つのビッグメゾンやグループのアイコンピースに過去8名の受賞者が取り組むというプロジェクトがある。そのうちのロンシャン×ステファニー・デイジェールは展示に留まらず、商品化されて売り場にて販売されるそうだ。
シャネル×ステファン・アシュプール(2015年グランプリ受賞)。
LVMH×アントナン・トロン(2016年にクリエーティブ・ラベル賞、2018年にグランプリ受賞)。
クロエ×ジョアナ・セイニック(2016年グランプリ受賞)。
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また、9月19日から10月13日までデパートに作られたコンセプトストアTalentsでは、Côme、DA/DA、Karine Lecchi、Les Expatriés、Maison Château Rouge、Miko Miko、U.N.Xの若い7つのブランドを紹介する。このコンセプトストアをギャラリー・ラファイエットとともにオーガナイズするフランス・プレタポルテ連盟は、2017年から毎年5つのフレンチ・ブランドを指導するプログラムを実行していて、今回、その実りがここで見られるわけだ。10月13日まで展開されるさまざまなプログラムを介して、ギャラリー・ラファイエットのこれからのモードにかける意気と行動力を体感してみよう。
モード館3階で9月19日から10月13日まで開催される コンセプトストアーTalents。


たとえば、2017年に生まれた新しいブランドMiko Mikoを発見できる。
40, boulevard Haussmann
75009 Paris
営)9時30分~20時30分(月~土) 11時~20時(日)
無休
www.galerieslafayette.com
réalisation:MARIKO OMURA