シャトレ劇場に、V.アブローがデザインのクラブJoséphine。

Paris 2019.11.25

9月13日に約2年半をかけた修復工事が終わり、再開したシャトレ劇場。現在の劇場のアーティスティックディレクター、ルース・マッケンジーは公演内容の刷新を図るだけでなく、劇場を大衆に広く知らしめる努力を怠らない。たとえば、10月にはおそらく世界で初と思われる劇場の香りを発表。これはOdeur du théâtre du Chatelet acteⅠ(シャトレ劇場の匂い 第1幕/120ユーロ)という名で、横長の特徴的なボトルのフォルムから察せられるように、コム デ ギャルソンとのコラボレーションによるものだ。ウッディフローラルのユニセックスの香りで、劇場のチケット売り場で販売され、また秋にマレ地区にオープンしたドーバー ストリート パルファム マーケットでも入手ができる。

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オペラ・ガルニエは発案者のナポレオン3世の失脚後に完成したが、シャトレ劇場は彼の統治下の1862年にこけら落としが行われた。

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20世紀初頭、バレエ・リュスのパリ公演の会場だったのがこのシャトレ劇場だ。

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柱が邪魔で舞台が見づらい席が多いのが難の劇場だが、美しいディテールに注目を。

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1989年にジェラール・ガルーストが手がけた幕も今回修復された。描かれているモチーフがおもしろい。

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いっぽう、これは必ずシャトレ劇場に行かねば体験できない!というのはJoséphine(ジョゼフィーヌ)。劇場の建物最上階の2フロアを使った900平米のナイトクラブが10月31日にオープンしたのだ。お堅い高齢文化人が腰を抜かしかねない出来事である。ジョゼフィーヌという名前はジョセフィン・ベーカーのフランス語読みで、1920年代に興行界を沸かした褐色の美女にオマージュを捧げている。パリで人気のSilencioと同じ仕掛け人アルノー・フリッシュがプロデュースするクラブで、彼はジョゼフィーヌのバーの内装デザインをベン・ケリーとヴァージル・アブローに託した。ベン・ケリーは大学で教鞭もとる英国の著名インテリアデザイナーのひとり。ヴァージルは大学で建築を学び、そのいっぽうでお皿を回していたという人物であり、さらに最近は家具のデザインも手がけている。デヴィッド・リンチにSilencioの室内設計を任せて成功させた人物はキャスティングを誤らないようだ。次のファッションウィークのホットプレイスとなること間違いなしだろう。

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場所は劇場内だが、舞台鑑賞とは関係なく独立した存在のジョゼフィーヌ。最上階のバーのデザインをヴァージル・アブローとベン・ケリーが担当した。photo:Joséphine au Théâtre du Châtelet, © Matthieu Salvaing

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舞台を観に来た人が公演前、幕間に利用できるカフェスペースのサロン・ニジンスキーが、23時になると照明が変わりジョゼフィーヌに。photo:Joséphine au Théâtre du Châtelet, © Matthieu Salvaing

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テラスに出られる最上階のスペースはスピークイージーのような秘密めいたバー。地上階の大ホールはライブなどが行われ、踊れるスペースだ。photo:Joséphine au Théâtre du Châtelet, © Matthieu Salvaing

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劇場のADルース・マッケンジー(左)とクラブ仕掛け人アルノー・フリッシュ。シャトレ劇場に生まれたハイプなカルチャークラブはこのふたりのおかげ! photo:Joséphine au Théâtre du Châtelet, © Matthieu Salvaing

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それにしても、シャトレ劇場の中にダンスフロアが生まれるとは! パフォーマンス、ビデオプロジェクション、ライブコンサートなどのプログラムはフェイスブックやインスタグラムでチェックしてブッキングを。最上階には広々としたテラスが広がり、そこからパリの東方の眺めが一望できるのでナイトクラビングにさほど興味がない人にも、ジョゼフィーヌは行く価値のある場所である。

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シャトレ広場に面したテラス。ジョゼフィーヌの客はここもラウンジ的に活用できる。

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テラスから、パリ東部やセーヌ川の美しい眺めを。

Joséphine
Théatre du Châtelet
1, Place du Châtelet 75001 Paris
営)23時~
休)日~水
入場有料
www.club-josephine.com

réalisation:MARIKO OMURA

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