南仏リゾート、いつか泊まりたい新しいプチホテル マルセイユ、漁村の岩壁に立つ絶景ホテルとレストラン。

Paris 2020.07.29

今年の夏は国内で!という政府の奨励もあり、海に近い土地がヴァカンス客を例年以上に惹きつけている。南フランスの地中海に面した街に、魅力的な2つのプチホテルがタイムリーにオープン。日本からはこの夏行かれないかもしれないけれど、旅の夢をかきたてる素敵なホテルなのでぜひ覚えておこう。


マルセイユの外れの小さな漁村グードで、海に突き出すような岩壁の上に立つ5室のホテルとレストラン。そこは20世紀の初めはバーレストランだったという場所で、戦後はホテルになったが、80年代に入ってからダイビングクラブとして栄えたことに由来して「Tuba Club(チューバ・クラブ)」と命名されている。グレゴリー・ガッサとファブリス・ドゥニゾというふたりの地元出身グローブ・トロッターによるプロジェクトである。

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ストライプのデッキチェアに寝そべり地中海を満喫する滞在ができるチューバ。photo : Juliette Abitbol & Edouard Sanville

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レストラン。窓枠が額縁となって、絵画のように景色を切り取る。photo : Juliette Abitbol & Edouard Sanville

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チューバ・クラブの生みの親であるグレゴリーとファブリス。デザイン担当のマリオンとともに。プラスチックゼロをはじめ、グリーンフレンドリーをホテルとレストランで彼らは実践する。photo : Juliette Abitbol & Edouard Sanville

海辺の小屋の素朴さと魅力が凝縮された5室のホテルは、8月がオープン予定。彼らがデザインを任せたのは、子ども時代からの仲よしであるマリオン・メランデール。家具はアップサイクリング、素材は木と石の自然素材、装飾はビーズと貝殻……というようにスタイルも時代もミックスされた、シンプルなインテリアにまとめられている。マルセイユのアーティスト集団Southway Studioも内装に参加。たとえばバスルームのハンドペイントの手描きの陶製タイル製作、ホテルのエントランスのフレスコ画などが彼らの仕事だ。

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何もせずにごろごろ過ごす“ファールニエンテ”も、地中海沿岸地方でのひとつの過ごし方。photo : Juliette Abitbol & Edouard Sanville

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オーナーの別荘に招かれた友だちという感覚で宿泊する、5室だけのホテル。1泊160ユーロ~。photos : Juliette Abitbol & Edouard Sanville

どの部屋も海に面して窓があり、そこから見えるのは地中海の絶景! 早朝から日暮れまで景色の変化を存分に楽しめる。ホテルにはバーもあるし、それになんといっても目の下には梯子でアクセスできる海が待っているので、ホテルの部屋がさほど広くなくても快適な滞在ができるはず。地中海的ドルチェ・ヴィータをチューバで体験しよう。

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ホテルの部屋から海に直行! photo : Juliette Abitbol & Edouard Sanville

ホテルに先駆けてオープンしたのは、海に向かって開けているレストランの「Tuba」。魚、パスタ、ピッツァ……地元の素材を生かした地中海料理が味わえる。釣り小屋をイメージした気取りのない店内、海に張り出したテラス……都会の旅では味わえない海辺の魅力にあふれている。

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バーと2つのテラスを備えたレストラン。photo : Juliette Abitbol & Edouard Sanville

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マルセイユ市内に滞在し、食事をとりにここまで足を延ばすのもいいだろう。photo : Juliette Abitbol & Edouard Saville

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おいしい料理と美しい景色。photos : Juliette Abitbol & Edouard Sanville

Tuba Club
2, boulevard Alexandre Delabre
13008 Marseille
https://tuba-club.com

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réalisation : MARIKO OMURA

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