2月14日、恋人たちのお取り寄せディナーのメニュー。
Paris 2021.02.10
愛を祝うバレンタインデー。レストランが営業停止中のいま、恋人たちはお取り寄せ、あるいはテイクアウトしたディナーを前に愛を語り合うことになる。2月14日のために、シェフたちは特別メニューを用意。パリの恋人たちの2月14日の食卓、いくつかご紹介しよう。
ブラッスリー・ラザール / ビストロ料理でハッピー・バレンタイン!
「Brasserie Lazare(ブラッスリー・ラザール)」のシェフ、エリック・フレッションが恋人たちに提案するのは、パリのビストロのテーブルにいるような気分にさせるメニューである。前菜はサーモンのミ・キュイ・ミ・フュメで、それにアスパラガス、トリュフのエッグムースが添えられる。メインは根セロリとポテトのタルトを添えたボルドー風ソースの牛フィレ肉ポワレ。締めくくりのデザートはブラジル産の栗を使ったハート型のパティスリーだ。
1名分69ユーロ。2月13日、14日のテイクアウトのみ。
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ナポリ・ギャング / ピザの配達にコンドームのギフト!
イタリア料理店「Ober Mamma」や「La Felicità」など、仕掛けるたびに話題を生む「Big Mamma」は、昨年エピスリーとピザの配達を専門とする「Napoli Gang(ナポリ・ギャング)」をスタートした。そのナポリ・ギャングがバレンタインデーのために特別に用意したデザートがある。それはピンク色した巨大なレモンタルト。12cmのメレンゲとバラの花弁に飾られて配達される。さらにこの日はブッラータやプロシュートといった前菜の盛り合わせのオーダーもできる。そして各配達にコンドームのギフト。これぞ、愛のフルコースでは?
www.napoligang.fr
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ホアン・アルベラエス / コロンビア人シェフはどんなメニューを?
料理だけでなく、QRコードによるプレイリストもバレンタインデーのために制作したのは「Juan Arbelaez(ホアン・アルベラエス)」。TVで料理番組を持ち、マダムはミス・フランスということでメディアの露出の高いシェフである。パリと郊外に合計7軒のレストランを有する今年33歳の若きシェフがバレンタインデーのために考えたメニューは、トリュフとパルメザンのピタ、鱒のグラヴラックス、季節の野菜を添えたエイとムール貝、スペルト小麦のリゾット、柑橘類のティラミス。2月14日以降も愛の思い出を、とコンフィチュール・パリジェンヌとのコラボレーションによる"Kinky Chocolate"の小瓶がおまけに。
www.weezevent.com/menu-saint-valentin-by-juan-arbelaez
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ラ・ロティスリー・ダルジャン / ときめくハートを食卓に。
「La Rôtisserie d’Argent(ラ・ロティスリー・ダルジャン)」が提案するのは、ラ・トゥール・ダルジャンのMOFシェフ、ヤニック・フランクによる3種のメニューだ。「Joli Coeur(99ユーロ/2名用)」「Coeur-à-Coeur(129ユーロ/2名用)」「Mon Amour Mon Coeur(189ユーロ/2名用)」と、ハート(coeur)がテーマ。さらにシェフは愛し合うふたりのための朝食(59ユーロ/2名用)も用意した。配達、クリック&コレクトにて。
photo:Géraldine Martens
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デシリエ / シーフードでエレガントに愛を囁く。
シーフードファンの恋人たちには、新鮮でハイクオリティな魚介が人気のシーフードレストラン「Dessirier(デシリエ)」のディナーがおすすめだ。タラマで始まり、ブルターニュ産オマール、トリュフソースのホタテ貝とサン・ピエール(白身魚)。デザートはマンゴーのコンフィというメニュー(76ユーロ/1名)。フリュイ・ド・メールの盛り合わせ、あるいはシンプルに牡蠣だけといったオーダーもできる。アペリティフでシックに愛を祝いたければ、シェアして味わうミッシェル・ロスタンの名物トリュフサンドイッチとシャンパンBillecart-Salmon Brut Natureのハーフボトルのセット(123ユーロ)というのは どうだろう?
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ザ・ペニンシュラ / 赤いパラとともにロマンスディナー。
16区のホテル「The Peninsula(ザ・ペニンシュラ)」のシェフ、ダヴィッド・ビゼは季節の素材を盛り込んだ味わい豊かなメニュー「Romance」を用意した。アミューズ・ブーシュがトリュフのフィユテ、前菜はロイヤルクラブかトリュフ添えのポワローネギ、そして2つ目の前菜には帆立貝のカルパッチョ。メインはサン・ピエール(白身魚)のターメリック照り焼き、またはワイン煮込みビーフのフォアグラ添えだ。デザートの柑橘類のクリーミーなパティスリーはシェアして味わう。ザ・ペニンシュラらしく、シェフは蕎麦、ターメリック、ジンジャー、金柑といったアジアの食材やスパイスを活用。
2名、290ユーロ(ロゼのハーフボトルAmour de Deutz、赤いバラ1本、配達料込み)。2月13、14日に配達、クリック&コレクトで。©MaelleSaliou
réalisation : MARIKO OMURA