フィリップ・コンティチーニ、シュケット・バーの口福!
Paris 2021.04.03
昨年12月12日、フィリップ・コンティチーニの新店がオープンした。新しいブティックがゆっくりとしたリズムで増えている3区のヴェールボワ地区だ。7区、16区といった高級住宅地に続いてできたこの店は10区、11区にも近く、どちらかというと庶民的でカジュアルな雰囲気といえるだろう。
ノートル・ダム・ドゥ・ナザレスとヴォルタ通りとのコーナーに2020年末にできたメゾン・フィリップ・コンティチーニ。
パリにフィリップ・コンティチーニは現在4軒あるが、この最新の店だけの金曜と土曜のお楽しみ。それは自分好みのシュケットが食べられる“シュケット・バー”というおいしい試みだ。まず中に詰めるクリーム・パティシエールの味をバニラ、チョコレート、カフェ、シトロン、柑橘類からひとつ選ぶことから始まる。次いで、プラリネ、キャラメル、スペキュロスペースト、レモンコンフィなどからひとつを選んで、そこに挟み込んでもらう。これでシュケットのスペシャルオーダー完成だ。さらに、シェフのレティシア・ディ・レタはふんわり軽いクレーム・シャンティイを詰めることも提案。キャラメライズしたノワゼットやアーモンド片のカリカリとした食感もクリームにプラスされる。
シュケット・バーはノートル・ダム・ドゥ・ナザレス店で金曜と土曜に楽しめる。photos:@mathieufleurance
パティスリーのクリエイションの最新作「Mandalay(マンダレー)」もこの機会に紹介しておこう。これはパリ市内4軒で購入ができる。ミャンマーの都市名をつけているように、アジアがインスピレーションのパティスリーだ。金柑とパッションフルーツの酸味、マンゴーの甘み、リッチなゴマのクリーム、そこにオレンジの花が繊細さをプラス。シュケットにしようか、マンダレーにしようか、両方にしようか。
甘酸っぱいおいしさが詰まったマンダレーで味覚の旅を。1個7.90ユーロ
31, rue Notre-Dame de Nazareth
75003 Paris
営)10時30分〜19時(火〜土)、10時〜14時(日)
休)月
https://philippeconticini.fr
réalisation : MARIKO OMURA