配達料理は国境を超える。レバノンとバスクがひとつのメニュー。

Paris 2021.04.06

長いこと閉店を余儀なくされているパリ市内のレストラン。この時期を生き抜くにはアイデアと行動力が勝負で、ランチタイムにテイクアウトの行列ができる店では調理が簡単な料理、バーガーの新種、食べやすい料理などがメニューに増えている。

さて、ガストロノミーの世界にはユニークなクリエイションが登場した。パリジェンヌに人気のレバノン料理店「Liza(リザ)」と7区のフレンチ・ビストロノミーの「L’Ami Jean(ラミ・ジャン)」。過去にベイルートのリザで、パリのラミ・ジャンでコラボレーションを行った両シェフは、中近東の味とフランスの西南地方の味が出合ったリミテッドエディションの配達メニュー(45ユーロ/1名)を4月6日からスタート。前菜2種、メイン2種、付け合わせ2種、そしてデザートという7品で構成されている。国境を越えたふたつの文化が織りなす美味の饗宴。こんな時期でなければ自宅で味わえる機会は訪れなかっただろう。

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リザ×ラミ・ジャンのメニュー。1.鴨のエフィロッシェ入りのフムス、パセリ、ざくろ添え。2.ラブネとシュマック風味の田舎パン 。3.ザータ風味のカリフラワーのロースト、パルメザンクリーム(写真)。4.ロケット、ピンクビーツ、ローストオリーブ、オニオンのマリネ、田舎パンのファトゥーシュ(サラダ)。メインへと続く。

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メインは5.タブレ・ソースの鱈、ローストしたオリーブ。6.アラック酒、ハリッサ、フェンネルがスパイシーに、アーモンドのタルタルが甘みを添える牛肩肉コンフィのグリル。そして……。

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デザートはオレンジ味のヌガー、ピスタチオ、バラの花をのせたリ・オ・レ。

この7品メニューの配達およびテイクアウトの注文は、24時間前までにリザのサイトにて。

réalisation : MARIKO OMURA

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