メッザニンヌで可愛い品のお買い物【パリ、快適おしゃれな私時間】

Paris 2021.04.12

パリ6区のインテリアブティック「Mezzanine(メッザニンヌ)」は、ドアの左右に広がるウィンドウを覗き込む人が後をたたない。通行人の目をひきつけ、店内もさぞ魅力的な品であふれていると感じさせるディスプレイである。現在パリの多くのブティック同様に、ここもクリック&コレクトで営業を続行中。

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オーナーのケリー(右)とリザ。ふたりの趣味に共感する買い物客から、インテリアのアドバイスを求められることも多い。最近、個人宅のインテリアデザインも手がけた。

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左:オリジナル商品、買い付け商品、掘り出した古い品などで構成されたウィンドウ。 右:ウィンドウに飾られたドライフラワー越しに、眺める店内。photos:Mariko Omura

3年前にケリーとリザが開店し、昨年のフィガロジャポン本誌のパリ特集で紹介されてから1年が経過した。田舎気分が感じられる品、自宅の快適時間のための品という基本は変わらないが、最近、彼女たちはブティックのオリジナル商品をより強化。たとえば、ポルトガルで生産される、彼女たちによるモチーフの食器がある。ブロカントで見かける古いお皿のように、ステンシル風の愛らしい小花模様がチャーミングだ。ローリエ(月桂樹)とブートン・ドール(キンポウゲ)の2種のモチーフがあり、大皿、小皿、サラダボウル、楕円皿、マグカップ、カフェオレボウルで構成されている。自宅時間をより楽しくするために購入する人が多いのだろう。両モチーフともマグカップとカフェオレボウルはソールドアウト! オリジナルの食器については、パリのアトリエでろくろ回しによる無地の食器が新たに加わる。目下製作中で、これらは小花模様の食器とコーディネートが可能だという。楽しみに待とう。

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バスケット、ガラス……愛らしい品々にあふれる店内。壁の淡いグリーンがオブジェの魅力を引き立てている。photo:Mariko Omura

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ウィンドウにも展示しているオリジナルの食器。左のモチーフがブートン・ドール、右がローリエ。 photos:Mariko Omura

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クッションカバーのコレクションもパリ生産のオリジナル商品である。リバティのプリント以外は、パリの著名ファッションブランドなどで半端布としてストックルームに放置されていた布を活用しているそうで、一種のリサイクル商品だ。さらに職を得ることが難しい人々を社会活動に参加させるアトリエで縫製、というように彼女たちなりにエシカルな取り組みもしている。もうじき同じアトリエで作られるオリジナルのパジャマの販売も始めるそうだ。

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ケリーとリザがひと目惚れした品々を集めている店内。文房具やアクセサリーも扱っている。photo:Mariko Omura

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左:クッションカバーは39〜42ユーロ(リバティ以外)。 右:イタリア産レーシーニットの白いプレッド(59ユーロ)。これも半端布となり捨てられる運命にあった素材を活用している。photos:Mariko Omura

最新オリジナルはガラスの器に入ったパフュームキャンドル。南仏のグラースで調香師によってクリエイトされた3種の香りを、バスク地方の職人たちがキャンドルに仕上げている。ヴェジタルワックスとミツロウのミックス、芯はコットンと100%ナチュラルだ。香りごとに異なる色の麻布に包まれて販売。布にはMのイニシャルが入れられている。

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白布に包まれるのは「Baie des Anges(ベ・デザンジュ)」(写真)。ミモザやフレッシュハーブの香りだ。オレンジの花の香りの「Isola Bella(イゾラ・ベラ)」はブルーの布、杉やアンバーなどの香りの「Montagne Blanche(モンターニュ・ブランシュ)」は生成りの布に包まれる。いずれも47ユーロ。photo:Mariko Omura

メッザニンヌのオリジナルについては地元生産を目指す一方で、そのほかの品については自分たちの心がときめく品!を世界のさまざまな土地からセレクションしている。イタリア、シリア……ブティックに魅力をプラスしているバスケット類は籠編みを得意とするアジアからだ。彼女たちが見つけたアンティークも販売し、愛らしさが凝縮されたブティック。最近、ロシャスの新しい自然派香水Girlの発表に際し、コラボレーションの依頼があった。メッザニンヌが扱う石鹸、パフュームキャンドル、ドライフラワーの花束など自然を詰めたバスケットのオーダーである。香水がプラスされたこのバスケット、ごくひと握りのビューティジャーナリトが贈られる幸運に恵まれたとか。  

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左:ドライフラワーも人気商品だ。 右:生活に優しい温もりを添える品々に買い物心がそそられる。photos:Mariko Omura

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イニシャルやメッセージの刺繍によるエプロン、テーブルマットなどのパーソナライズは、ブティック内のミシンで行われる。photo:Mariko Omura

Mezzanine
39, rue de l’Abbé Grégoire
75006 Paris
www.mezzanine-paris.com
Instagram:@mezzanine_paris

réalisation : MARIKO OMURA

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