レ・アールに、ノルマンディー産の品を集めたエピスリー。

Paris 2021.06.26

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ノルマンディーの美味を集めたエピスリー。タルトタタン? もちろん‼ photos: Geraldine Martens

レ・アールで創業1832年の伝説のレストラン「Le Petit Bouillon Pharamond(ル・プティ・ブイヨン・ファラモン)」を2年前に蘇らせて大きな話題を呼んだ若いオーナー2名。バンジャマンとクリストファーの次なる冒険は、レストランから100mも離れていない場所に開いたエピスリーだ。地下鉄エティエンヌ・マルセル駅を出てすぐという便利な立地。レストランがノルマンディー地方の木組みの建物が特徴なのは、創業当時からノルマンディー地方のベストをパリに提供することがファラモンの使命だからだ。このエピスリーもその延長線上にあり、90㎡の店内にノルマンディーからの食材や物産が大集合だ。

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パリのど真ん中のレ・アールで、ノルマンディーの小さな村のエピスリーに入ったような気分を味わう。photos: Mariko Omura

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左 : キッチン付きの宿泊なら、ぜひ買いたいノルマンディーの卵。パリを後にしたふたりの女性がカブールの近くで始めた小さな農家GonneGirlsから。 右 : お土産調達が簡単なエピスリーだ。photos: Mariko Omura

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ふたりが何度も足を運んで関係を築いたノルマンディーの生産者たちから直接届く卵や野菜。これらは日本に持ち帰るのはちょっと難しい。でも、地方の名産のバター、ミルクを使ったコンフィチュール・ドゥ・レやビスケットなどが種類豊富に揃えられている。ノルマンディー地方の名物デザートであるリオレに似たトゥルグルを扱っているのも、ちょっとうれしい。これはカンブルメールのフェルム・デ・モンドーから届く。

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左 : ノルマンディー地方の名産チーズも種類豊富だ。 右 : レストランの朝食などでは大きな樽入りで登場することもあるTeurgoule(トゥルグル)。小分けされているので買いやすい。photos: Geraldine Martens

地下はワインセラーなのでさすがにノルマンディー産ではないけれど、シードル、カルヴァドス、ポモーなどノルマンディー名物が見つけられる。珍しいのはフランソワ・グザヴィエ・クラックランによるLe Petit Clos Normandから届く カルヴァドス・アランジェ。これは“アレンジ”カルヴァドスのことで、フルーツやスパイスをミックスし、最低でも3カ月漬け込んだというものだ。オレンジ&カフェ、柑橘類&シナモン……これ、日本に持ち帰るとフランス好きの友達に喜ばれそう。

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左 : 地下のカーヴ。ポモーやシードルなどが揃っている。 右 : オーナーも初耳だったという品は、Le Petit Clos Normand製のカルヴァドスのL’Arrangé。photos: Mariko Omura

エントランスにはお惣菜のウィンドウが構えている。エピスリーの前の小さなテラス席で食べるか、あるいはテイクアウトするか。日替わり料理、サンドウィッチ(4.9ユーロ)、アペリティフセット(20ユーロ / シャルキュトリー、チーズ、チップス、ワインボトル1本のセット)……お腹の空き具合とオケージョンに合わせて! なお、シャルキュトリーはノルマンディー地方ではなく、レストランにも卸しているアンジューの1945年創業のOlivier Brossetから。おいしいものに県境なし!ということだろう。

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左 : ゼロ・ウェイストを心がけるレストランでよく見かけるようになったホームメイドのピクルス。 右 : ホテルで楽しむアペリティフやディナーに重宝するパテ。photos: Geraldine Martens

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左 : ポワローのマリネやピエモンテ・サラダ……おいしいものを少しずつ。 右 : 前菜、メイン、デザートで9.90ユーロ。内容はレストランのメニューからのインスピレーションだそうだ。photos: Geraldine Martens

L’Epicerie du Petit Bouillon Pharamond
28, rue Pierre Lescot
75001 Paris
営)11時〜19時(月~土) 10時〜14時(日)
無休
www.doitinparis.com/fr/epicerie-petit-bouillon-pharamond-25696

editing : Mariko Omura

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