ジュリアン・アルヴァレズ、ラデュレ初のクリエイションは?
Paris 2021.07.28
パリのスイーツ界、今年前半の話題はル・ブリストルのシェフ・パティシエだったジュリアン・アルヴァレズが、ラデュレのパティスリー・クリエイションのインターナショナルチーフに就任したことだろう。ニコラ・アレウィンの後継者である。ジュリアンは2011年度のパティスリー世界チャンピオンに輝いた人物で、ザ・ペニンシュラ・パリ、カフェ・プーシキンを経由してル・ブリストルでは2018年から腕を振るっていた。
その彼によるラデュレでの最初のクリエイションが登場。夏のパティスリーで、アプリコット&オレンジの花のタルトだ。目にしただけで、その甘酸っぱさを早く味わってみたい!と欲をそそるオレンジ・イエローのお菓子である。チャイニーズ・カーネーションの赤いアクセントが利いている。特徴は地中海沿岸地方のお菓子にインスパイアされて、タルトの生地にバクラヴァ風の薄いフィロの層を使用していることだ。その器の中はアーモンドクリーム、オレンジの花の香りのシャンティクリーム。それをアプリコットの砂糖煮が覆い、ピスタチオと花がカラフルに飾られている。クオリティの高いエシカルな素材にこだわるゆえに、季節の素材を活用するジュリアンの夏のお菓子。これが味わえる間に、日仏間の旅が自由になるといいな……と甘い夢を見よう!!
editing: Mariko Omura