真夏のパリ、秘密のテラスが待つホテル&レストラン。

Paris 2021.08.15

Martin(マルタン)

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中に入る前、エントランスから涼風漂うマルタン。photos:Geraldine Martens

市内のストリートを占拠し、若者たちが集って盛り上がるにわかテラス全盛のパリだけど、通りからは見えないところに隠れたテラスがある。都会の喧騒どこ吹く風。真夏の空の下、どことなく秘密クラブめいた雰囲気を満喫しよう。

たとえばレピュブリック広場から遠くないバー・レストランの「Martin(マルタン)」。緑あふれる中庭テラスは、朝から晩まであらゆるニーズを満たしてくれる、知る人ぞ知る貴重な場所である。シェフはロンドンの星付きレストランであるピエール・ガニェールの「スケッチ」で働いていたエマニュエル・ドゥ・オリヴィエラだ。パリ近郊の季節の素材を用いて、毎日フレッシュな料理で彼は常連たちや一見さんを満足させている。ランチとディナーの間はティータイム、それからアペリティフ、さらにディナーの後も……と、食事目的ではない人々もこのマルタンでリラックスした時間を過ごしに集まってくる。

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オテル・ルネッサンスの地上階のバー・マルタンが、緑いっぱいの庭まで延長した。photos:Geraldine Martens

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アボカドトーストやグラノーラは、パリの朝食、早めのランチの定番メニューだ。photos:Geraldine Martens

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野菜料理がとても豊富! photos:Geraldine Martens

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スイーツ派もカクテル派も誰もが満足できるテラス。photos:Geraldine Martens

Martin
40bis, rue René Boulanger
75010 Paris
営)7:00~25:00/朝食7:00~10:30、ランチ12:00~15:00(月~金)、ディナー18:30~23:00(月~土)、ブランチ12:00~16:00(土日)、スナック12:00~23:00
無休

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Hôtel Ami(オテル・アミ)

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ホテルのミニテラスだけど、宿泊客以外にもオープン! photo:Romain Ricard

パリ15区は庶民的な住宅地。パリの中でも特別な名所があるわけではなく、昔ながらの小さな食料品店などがポツポツ、という長閑でどことなく村のような雰囲気が特徴だ。その15区で17世紀に郵便局員たちの宿屋だったという建物が1925年に「Hôtel Ami(オテル・アミ)」となり、そして今年、ミニマムな中に温もりのある北欧風インテリアで改装された。パリ市内に複数のホテルを有するOrsoが新しいオーナーである。内装が託されたのは、デンマーク出身のデザイナー、ゲザ・ハンセン。アールデコの外観も、彼女はちょっとひと捻りした。パリでは10区にあるレストラン「52(サンカント・ドゥ)」で彼女の仕事を見ることができる。

このホテルは客室だけでなく、1階のレンガで覆われた小さなパティオもとても魅力的なのだ。テーブルはたった5つだけとこぢんまり。でも、ラザニア、トルテリーニ、ナスのパルミジャーノ、ミートボールのトマトソースといったシンプルだけど味自慢の食事が待っている。ホテルの宿泊客にも開かれているので、ぜひ!

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左: デザイナーのゲザ・ハンセン。このスペースの向かいにテラスがある。 中: レセプションホール。 右: Orsoのオリジナルカクテルも。photos:(左、中)Romain Ricard、(右)birdfoodandco

Hôtel Ami
7, rue du Général Beuret
75015 Paris
tel:01 56 56 63 90
www.hotelamiparis.com

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Tribe Paris Batignolles(トリブ・パリ・バティニョル)

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ボボたちが暮らすバティニョル地区に宿をとるのも、旬のパリが味わえそうで悪くない。昨秋オープンした79室からなる4ツ星ホテル「Tribe Paris Batignolles(トリプ・パリ・バティニョル)」に泊まってみるのはどうだろう。昔ながらのパリと、新たに開発が進む新しいパリが出合う場所に位置している。Tribe(トリブ)は自由で好奇心あふれる現代の旅人のニーズに応えるべく生まれたAccorグループのホテルのチェーン。フランスの他都市にもすでにいくつかあり、新しいホテル体験を提案している。

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滞在者たちは客室だけでなく、バーやカフェといった場所のクオリティも重要視する時代だ。ここでは19区にあり人気の高い「Brûlerie de Belleville」が焙煎したカフェが味わえるうえ、パティスリーも用意されている。カクテルは世界中を旅したミクソローグのMatthias Giroud(マチアス・ジルー)がいまの時代に求められるロー・アルコールのオリジナルカクテルだけでなく、ノンアルコールのカクテルもホテルのためにクリエイトした。100㎡の広さの緑に囲まれたテラスをホテルは備え、1階のバー、カフェの延長として滞在客以外の人々にも開かれた場所だ。天候に恵まれた日、ここでリラックスの時間を過ごしてみたい。

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ミクロソーグのマチアス・ジルー。世界各地を回った彼はスパイスも巧みにカクテルに活用する。

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左: カクテルの「Asian Light」。ライチのリキュールをベースにしたフラワー&フルーツのカクテル。 右: カクテルの「Draft Sobacha」。ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュをベースにしたグルマンなカクテル。

Tribe Paris Batignolles
176, rue Cardinet
75017 Paris
tel:01 42 63 50 00
www.mytribehotels.com

editing: Mariko Omura

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