飼い主にそっくり? パリ発おしゃれドッグスナップ選手権。

Paris 2021.08.13

from cachette

ヨーロッパ屈指の犬先進国のひとつ、フランス。ドイツと同じように、公共交通機関は飼い主とともに犬も利用できます。本来は同乗時にはキャリーバッグに入れる規定が存在するものの、そのルールすら知らない交通機関の職員もいて、実際にはリード引きのままの犬の乗車が黙認されているほど。パリの中心部でタクシーを拾えば、助手席に運転手の愛犬が座っている、なんて光景も。「犬はOK、乳幼児の入店はお断り」という看板を掲げるレストランも多く、犬が「社会の一員」として認識されていることは明らかなのです。

そんなグッドマナーを誇るフランスの犬たちの素顔とは? ファッションウィーク開催中にパリの街角で出会った、表情豊かな犬たちの肖像をのぞいてみましょう。

名門メゾンの顧客犬。愛くるしいもふもふジェットセッター
ラッキー(ポメラニアン、2歳)

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ディオールのクチュール顧客、アリス・ブレさんを相棒にもつ、2歳のポメラニアン男子ラッキー。ブレさんご夫妻とともにシンガポールを拠点にしていますが、パリ・ヴァンドーム広場に夫妻が所有するアパルトマンへも行き来するセレブ犬。今回は、アリスさんがディオールのオートクチュールショーのお招きを受けてパリ滞在中のところをキャッチ。マダムの膝の上で、ラッキーもショーを観覧したそう。特技はもふもふボディで魅せるローリング。近頃はインタグラムも開設し、女優ニコール・リッチーとのツーショットも披露。愛嬌いっぱいのジェットセッタードッグとして活動中なのだとか。

Instagram:@cutelucky_official

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老舗ショコラティエの知る人ぞ知るマスコット犬
ルナ&ジリー(ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、4歳)

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世界有数の高級ブティックが軒を連ねるパリ・サントノレ通り。1948年にフランス・ノルマンディで創業したショコラティエ「ミシェル・クルイゼル」のパリ店は、この通りでファミリービジネスが育む妥協なき味を伝えています。3世代目としてパリ店ディレクターを務めるカトリーヌ・クルイゼルさんに飼われているのが、ぬいぐるみのような2匹の白犬スコッティ。もともと、カトリーヌさんの元夫が「Société Centarale Canine(ソシエテ・セントラル・カニン)」(通称SCC)というドッグコンクールの会長を務めており、犬イベントでブリーダーに遭遇して以来、希少犬ウエスティの魅力に開眼。ルナとジリーはマダムにとって3代目のウエスティで、衛生上ショップにはいないものの、ともに階上のオフィスで過ごす毎日。甘えん坊で忠実なガールズは、もちろんバカンスも一緒。

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花屋さんに出勤してひなたぼっこする、自由なパリジャン
マイルス(ボクサー、3歳)

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マイルスのご主人は、パリ1区にある花屋「ヴェール・エ・プリュス」のフローリスト、ニコラ・ボニションさん。いつもショップ前のサン=ロック通りで、ペターっと寝そべって気持ちよさそうに日光浴しているそう。飼い主のお仕事後には、ルーブル美術館前のピラミッド広場に佇むジャンヌ・ダルク像の前で、カフェ時間を過ごすのも日課だとか。やんちゃな顔がのぞく生粋のパリジャンです。

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最愛のパパと瓜二つ。笑顔を誘うご当地フレブル
ニナ(フレンチ・ブルドッグ、2歳)

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くしゃくしゃの顔にチョコマカ動くガニ股歩き。不動産業を営むステファン・ベンケモンさんの愛犬ニナは、恰幅のよさまでパパ譲り。ふたり揃って笑みを浮かべながら、サントノレ通りを軽快に闊歩していたのが印象的。ふるさとフランスに暮らすフレンチ・ブルドッグたちは、パリの洗練された街並みに見事溶け込んでいます。

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パラスホテルも取材済み。キュートな敏腕ジャーナリスト
のあ(アメリカン・コッカー・スパニエル、5歳)

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チュイルリー公園を臨む高級パラスホテル「ル・ムーリス」の玄関で、とびきりのスマイルを見せてくれたハッピーなアメコカ女子ののあ。パリ在住ジャーナリスト原 正枝さんの愛犬で、ペットも泊まれるホテル取材へ一緒に出かけることもあるそう。パリ界隈では、ここル・ムーリスのグラウンドフロアがリノベーションした際、取材を敢行。玄関前のモザイクタイルにも描かれているように、2匹の犬が向かい合う姿がル・ムーリスのシンボルマーク。「アニマル・フレンドリー」をモットーとし、「V.I.P.=Very Important ”Pet“」の哲学を大切にする由緒正しきホテルは、のあ嬢の大のお気に入り!

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ホテルエントランス、回転ドア下のカーペットにも、2匹の犬のマークが。事の起こりは、20世紀初頭の改装工事中、1匹のグレイハウンドが偶然ホテルに迷い込んだことから。以来、その犬ピスタッシュ(ピスタチオ)くんはホテルのマスコット犬として愛され、シンボルマークとなった逸話が。

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カフェ&クロワッサンを愛する、生粋のパリジェンヌ
テレーズ(チワワ、7歳)

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人懐っこく大の人間好きである一方、犬は苦手というチワワのテレーズ嬢。映像編集者・監督のジュリアン・ヴィアラさんと奥様、お嬢さんとパリに暮らしています。そんなテレーズの楽しみは、週末のカフェタイム。家族にクロワッサンをお裾分けしてもらうのがおなじみなのだとか。フランスの古典的な名前を持つ女子犬らしく、パリライフを満喫中。

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動物保護協会SPAを通じてイケメン飼い主のもとへ
キャンディ(ヨーキー×ミニチュア・ピンシャーのMIX、2歳)

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ヨーロッパ屈指のペット大国でありながら、飼育放棄が深刻化しているフランスの悲しきペット事情。バカンス前になると、例年何万匹もの犬や猫が捨てられるというのです。そんなフランスで動物保護・里親探しの活動を行っている代表的団体が「SPA(Société Protectrice des Animaux)」。不動産エージェンシーに勤務するトニー・カスタさんは、SPAを介して愛犬キャンディと出会いました。ゴムボールを追いかけながら、緑あふれるチュイルリー公園をノーリードで散歩するのが日課だそう。

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【番外編】フォロワー3万超えの犬スタグラマー
モード(犬)界の重鎮、ローラが行く!

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Instagram: @littlelolasunshine

トリを飾るのは、おしゃれスナップの常連犬ローラ。普段オートクチュールウィークは不参加につきお目にかかれませんでしたが、アメリカ・シカゴ在住のファッションジャーナリストである飼い主とともに、パリコレやミラノコレに出没してはフラッシュを浴びる、正真正銘のファッショニスタなのです。二足歩行などのトリックを得意とし、アメリカの小児病院でセラピードッグとしても活躍するローラ嬢。あるときはシャネルのブティック前でツイードルックをまとい、サンローランのショウ会場では歌姫リアーナさながらにハートシェイプのファーケープをオン!人間顔負けのおしゃれパフォーマーから目が離せません。

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cachetteとは・・・

「cachette」とは、フランス語で隠れ家の意味。
その名のとおり、犬や猫とともに暮らす愛犬家・愛猫家の方たちが、友人や仲間と集うことができる場所を目指して、2019年夏に開設されたオンラインサービス。自分の犬や猫の情報を発信し、他の会員と交流できるSNS機能や、cachetteエクスクルーシブの最新トレンドや世界のペットニュースなど独自コンテンツを提供している。

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text: Etsuko Aiko()

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