久々のパリなら、最初の食事はル・プティ・ブイヨン・ヴァヴァンでトラッドに。

Paris 2021.09.08

ああ、パリに来た。こう感じられる瞬間として、天井から丸い電球がぶら下がるブラッスリーの赤いベンチ席に陣取った時があるのでは? 地下鉄駅ヴァヴァンからそう遠くない場所に、「Le Petit Bouillon Vavin(ル・プティ・ブイヨン・ヴァヴァン)」が6月にオープンした。昔ながらのブラッスリーといった、ちょっとレトロな雰囲気と植物が待つ店だ。

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ガラスで囲まれたテラス席(写真右)も含めて合計150席。予約不可なので気楽にふらりと。

その昔、職人たちをはじめ、食事の予算が限られた人たちに手頃な価格で栄養のある食事を提供していたのがブイヨン。肉と野菜を煮込んだスープが必ずあったことからブイヨンと呼ばれたけれど、もちろんそれ以外の料理もあって、ブラッスリーよりもさらに低価格で庶民的なのが特徴である。ここ数年、パリ市内のあちこちにブイヨンが復活していて、これもそのひとつだ。メニューを眺めると前菜にはウフ・マヨネーズ、セロリ・レムラード、ニシンのオイル漬けとジャガイモといった定番が並び、メインはブランケット・ド・ヴォー、牛肉のタルタル、鱈のパルマンティエといったおなじみ料理に加え、サーモンのコートレットなどオリジナルも。前菜は2.10ユーロから、メインは8.60 ユーロから、デザートは2.80ユーロから、グラスワインは1.90ユーロから、といったブイヨン価格がうれしい。

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左: 前菜から。定番のウフ・マヨネーズ(2.10ユーロ)だが、トリュフオイルが店のオリジナリティを添える。 右: ニシンのオイル漬け。4.50ユーロ

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左: ハムとチーズをはさんで揚げたコルドンブルー風チキン。11.80ユーロ 右: デザートもチョコレートムース(写真)、イル・フロッタント、タルト・オ・ポムなど“いかにも”のおなじみばかり。

料理には近郊の素材を用いているという。香草ハーブは店内で栽培というこれ以上ない近距離である。ノンストップ営業なので、半端な時間の食事に重宝しそうな店だ。カルティエ現代美術財団からは徒歩10分の場所なので、たとえばエキジビション鑑賞後に、ここで時間外れのランチ、あるいはデザートと飲み物をオーダーしてのティータイムなど……。

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左: 地下鉄ヴァヴァン駅からすぐ。モンパルナス大通りに面し、赤いテントが目印だ。 右: 窓辺ですくすく育つ香草たち。

Le Petit Bouillon Vavin
119, boulevard du Montparnasse
75006 Paris
営)12:00~23:30
無休
www.petitbouillonvavin.fr

editing: Mariko Omura

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