ブランカ・リーの仏芸術アカデミー正会員の制服はシャネル!

Paris 2021.10.28

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振り付け家で映画監督のブランカ・リー。10月20日のセレモニーより。後方の先輩正会員たちも、各自の制服で着席。photo:Alix Marnat

仏芸術アカデミーの正会員(アカデミシャン)に振付け家ブランカ・リーが選ばれ、10月20日にそのセレモニーが催された。彼女が纏った制服はダンスのクリエイションを支援し、彼女とも親交の深いシャネルによるもの。前身頃、裾、襟に刺繍を施したのはルサージュで、オリーブの実がゴールドに輝く華やかなユニフォームだった。セレモニーにおいては剣がアカデミシャンに捧げられる。たとえば有名なところではオルフェウスの横顔を柄に象り、竪琴をいただくジャン・コクトーの剣だろうか。ブランカ・リーは剣のデザインをアルジェリア人アーティスト、アデル・アブデスメッドに依頼。その真っ赤な剣を製作したのはシャネルのメティエダールのひとつであるゴッサンスだ。ゴージャスな制服姿で正会員となった彼女は、“ダンス万歳”を繰り返して演説を終えた。なおセレモニー当日、ロマンティック・チュチュをつけたダンサーたちによるクラシックダンスに始まり、コンテンポラリーダンス、そして締めはフラメンコという催しも。

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シャネルによるブランカ・リーのための制服。ルサージュが刺繍を担当した。photos:Marguerite Bornhauser

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アカデミシャンの剣の製作はゴッサンスが担当した。photos :Alix Marnat

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ブランカ・リーは今年の第78回ヴェネツィア国際映画祭において、インタラクティブなコンテンツに対して贈られるVRエクスペリエンス最高賞を『Le Bal de Paris(パリの舞踏会)』という作品で受賞している。10月7日~16日にかけてシャイヨー劇場でこのイマーシブな参加型ダンスの催しが行われた際も、シャネルが後援。参加者はバーチャルとはいえシャネルの美しいドレスを着て、世界中のゴージャスな土地を巡りながら踊ることができるのも魅力のこの作品。忘れられない体験ができること間違いなし。『Le Bal de Paris』は今後世界各地を巡るようなので、チャンスがあれば是非参加を。

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『Le Bal de Paris』。シャネルのドレスをヴァーチャルに纏って、舞踏会で踊ろう! 試着は何回でもOK。

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35分間のバーチャルリアリティ体験。背中に機材を背負い、3DVRゴーグルをつけて参加するが、参加している他者の目にはシャネルの衣装と動物の仮面をつけた姿で映る。

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列車に乗り、船に乗り……バーチャルな旅を。ふたりのプロダンサーが一般参加者をダンスに導くという形で催される。ダンスの素養は求められないので、誰でも参加可能だ。

editing: Mariko Omura

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