若き女性シェフの料理が待つ、TGVの旅がおいしくなった!
Paris 2021.11.04
フランス国内を走るSNCF(フランス国有鉄道)の高速鉄道としておなじみのTGV。その格安版はTGV Ouigoで、wi-fiも強化されて快適に移動できるのがTGV inOUI。後者には食堂車両があり、10月14日からそのメニューが新しくなった。それによって、食堂車へは空腹を満たすだけでなく、健康的でおいしい料理を求めて行く時代へと……。
アレクシア・デュシェーヌ(左)とニナ・メタイエ。ふたりの年齢を合わせても58歳という若さである。
パリ市内のレストランでもTV番組『Top Chef』出身のシェフが活躍しているが、TGV inOUIでも新しいメニューを任されたのは、23歳の時に番組のセミファイナリストまで残ったAlexia Duchêne(アレクシア・デュシェーヌ)である。現在25歳の彼女はいまの時代の料理人らしく、レシピを公開するなどインスタグラムをフルに活用。モード界がイベントの際に声をかける人気シェフのひとりでもあり、エルメスやグッチなどといったメゾンと過去に仕事をしている。そのアレクシアに加え、SNCFが声をかけたシェフパティシエはNina Metayer(ニナ・メタイエ)だ。2017年にゴ・エ・ミヨの最優秀パティシエに選ばれていて、彼女もまた今年33歳という若きシェフである。食堂車のためにふたりが作り上げたのは、3種の料理と複数のスイーツ。TGV inOUIで旅をする時を楽しみにしよう。
左: 野菜のクロック。その中身はミ・キュイのニンジン、クルミのクリーム、マスカルポーネ、コンテチーズ、そしてピクルスだ。 右: 古代麦エポートルのベジタリアンサラダはバターナッツ、きのこ、植物性パルメザン、レーズン。
温かい料理は鴨のコンフィのパルマンティエ。上にはシードクランブルが。スイーツには、ニナ・メタイエはチョコレート・ブラウニー・サブレや複数のパティスリーを考案した。
editing: Mariko Omura