日本風サンドのベンチー、ボン・マルシェの近くに開店。
Paris 2021.12.19
何かおいしいものが食べたい! 日本の味が恋しい! 小腹が空いた! ランチタイムを逃した! そんな時、迷わずベンチーへ向かおう。
デパートのル・ボン・マルシェの近くに、日本的サンドイッチがおいしく味わえる「Benchy(ベンチー)」が12月にオープンした。フランスパンに具をはさむ仏的サンドイッチではなく、食パンを使った“サンド”である。卵、ツナ、パストラミの3種のサンドイッチ、4種のフルーツサンド、そしてピザトーストとオグラ・トーストというシンプルながらも魅力的なメニューだ。食パンはサンドイッチ向きのテクスチャーを追求した自家製で、マヨネーズは日本製を使用。卵サンドにはほのかに柚子胡椒、ツナサンドにはケッパーが……と、サンドイッチといえど、ひとひねりされている。銀座とパリに店を持つ和食レストランOKUDAのシェフによるお味だそうだ。
卵とツナは8ユーロ、パストラミは11ユーロ。
左: たっぷりあんこにドゥミ・セルのバターを乗せたオグラ・トーストは7ユーロ。 右: モッツァレラチーズのピザトーストは10ユーロ。
コーヒーショップといった雰囲気のリラックスな内装の店内でイートインするも、テイクアウトするもよし。ベンチーの仕掛け人はファッションコンサルタントも務め、1区にラーメン屋「Sanjo Paris」を開いたホリ・カイト。彼によると、店名は英語のベンチから。なるほどベンチでリラックスしてサンドイッチを頬張る感じに、フランス人も気軽にカウンターのスツールに腰かけて、たとえば抹茶ラテやジンジャービールなどを飲みながら“サンド”体験を楽しんでいる。パリ市内、あちこちにベンチーがオープンしたら、さらにうれしいのだけど……。
左: マスカルポーネと生クリームで果物をあえたフルーツサンドは4種。各7ユーロ。 右: ホームメイドの抹茶ケーキやバナナブレッドなども。
editing: Mariko Omura