開店前から話題のトウレは、パリ最強のレバノン料理店。
Paris 2022.02.05
1月12日、レピュブリック広場から徒歩5分くらいの場所にレバノン家庭料理のレストラン&エピスリー「Tawlet Paris(トウレ・パリ)」がオープンした。レバノンで“テーブル”を意味するこの店名がインスタグラムを賑わせ始めたのは、正式開店よりも前のこと。それはオーナーのKamal Mouzawak(カマル・ムザワック) の人柄および、ベイルートにスークと同名のレストランを経営する知名度ゆえであり、彼と知己のあるパリのレバノン人とその仲間のパリジャンたちのコミュニティが待ちかねていた開店だったのだ。もっとも来店するすべての人々を彼は笑顔で優しく出迎えてくれるので、初めての人にとってもこの店の良さは変わらないので安心して!
左: レピュブリック広場から運河を渡って、すぐの場所。グリーンと白のテントが目印だ。 右: オーナーのカマル・ムザワック。photos ©️Elie Yobeid
レストランとエピスリーが同居している店内。©️Elie Yobeid
ファラフェル、タブレ、フムスといった前菜はレバノン料理の中でも一般的だが、このトウレは、パリでは季節の素材を使ったレバノンの国内の異なる地域の家庭料理をビュッフェで味わえる(ランチ29ユーロ、ディナー39ユーロ)。内容は火曜日が山岳地の料理、水曜日は南部の料理……と日替わりで、土日はベイルート・ブランチ(デザートもついて42ユーロ)と名付けられている。未知の美味との出合いが期待でき、さほど大きくない国ながらレバノン料理のバラエティの豊かさに驚かされる。野菜たっぷりのビュッフェの中にはスープもあれば、本日の料理と呼ばれる魚あるいは肉の温かいメインディッシュも含まれ、ランチタイムにはそのメインとサラダというシンプルなメニュー(14ユーロ)も。デザートは別料金で4種。ビール、ワインともレバノン産がメニューに並んでいる。
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日替わりのビュッフェ。火曜はJabal(山)、水曜は南部、木曜はBeqaa(ベッカー県)、金曜は北部の料理だ。©️Elie Yobeid
ナス、カボチャ、フダンソウの根、インゲン、レンズ豆……曜日変われど毎日野菜料理が盛りだくさん。photos:(左)©️Elie Yobeid、(右)Mariko Omura
目の前に並ぶあれこれから、好きなものを好きなだけお皿に盛ってもらうビュッフェスタイル。食べ方も自由。野菜だけで終えてもいいし、まずは冷たい野菜料理から始め、次は温かい料理とブルグルかライスといった食べ方も。photos: ©️ Joe Belial
地上階はガラスで囲われたビュッフェカウンター、大きなテーブル席、そしてエピスリー。食べることに専念!というなら、食堂気分でビュッフェに近いこのフロアに席をとるのがよいかもしれない。上のフロアはタピスリークッション、アンティークのランプシェード、ブロカントの椅子などが気取りのないカラフルなインテリアを作り上げているチャーミングなスペースだ。ビュッフェをとりに1階に下りる必要はあるけれど、ゆったりとした食事時間が過ごせる。エピスリーではタヒニ、ザアタールやスマックといったレバノン料理に欠かせないスパイスなどを入手しよう。
1階(左)も2階も一輪挿しの花が愛らしく、店内におもてなし感があふれる。
2, rue de la Fontaine au Roi
75011 Paris
Tel 01 48 06 42 89
営)12:00~14:00、19:30~21:30(火~土)
休)月
@tawletparis
予約 parisreservation@tawlet.com
editing: Mariko Omura