ラデュレの黄色いミモザのマカロンとカーザ・ロペズのこと。
Paris 2022.02.25
1862年創業のラデュレは160周年を記念して、フランス式アール・ドゥ・ヴィーヴルという点で同じ美意識を共有する「Casa Lopez」(フランスではカーザ・ロペズと発音、日本ではカザ・ロペと呼ばれる)とコラボレーションを行った。テーマはいち早く春の到来を感じさせる、南仏生まれの黄色くて丸い小さな花の「ミモザ」だ。1~2月のパリのアパルトマンを明るく彩る人気の花。カーザ・ロペズでもミモザのモチーフのコレクションは、パリに限らずフランス中で愛されている。3月20日まで販売が続く今回のコラボレーションにはマカロン、紅茶、パフュームキャンドルの3つのアイテムがあり、そのパッケージにあしらわれているのがカーザ・ロペズのミモザの花。これらのボックスは、コレクターでなくても捨てられなくなってしまう魔力を秘めている。
フランスをはじめ世界各地で販売されるラデュレ×カーザ・ロペズのコラボレーション「ミモザ」。マカロン、紅茶、パフュームキャンドルで、ミモザの花のほのかで繊細な美しい香りを楽しめる。日本でもマカロンが販売中のほか、紅茶やキャンドルは3月下旬に発売予定だ。
マカロンのボックスは内側にもミモザが花盛り。photo:(右)Mariko Omura
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この花の愛らしさを暮らしに取り入れたい。そんな気持ちを誘うカーザ・ロペズのミモザのシリーズは実にバラエティ豊か。黄色い花が手描きされた繊細でフレッシュなプレートは、小さなパン皿から大皿までサイズもさまざま揃えられている。さらに食卓のお楽しみには、ミモザをブロックプリントしたプレースマットやナプキンも。食卓にこれをかけるだけで南仏の明るい太陽が輝くようなブルーのストライプと黄色いミモザのテーブルクロス。これはストライプのタイプが2種あり、カーテンやベッドなどに応用してもいいだろう。カーザ・ロペスのブティックはデパートのボン・マルシェからそう遠くない場所にある。こちらは地上階と地下の2フロアで食器が充実し、向かいには小さなファブリック専門店(Tissus choisis par Casa Lopez)が。こちらではストライプとミモザの布がメートル売りもされている。インテリアに活用するだけでなく、これでサマードレスを!!なんてアイデアも実現可能だ。
コラボレーションが発表されたのはカーザ・ロペズのオーナー、ピエール・ソヴァージュの自宅にて。コットンのテーブルクロス(140×140cm/130ユーロ)は写真のタイプだけでなく、ナプキンと同じくストライプの間隔が広いバージョンの2種がある。どちらの布も27番地のブティックでメートル単位での購入をオーダーできる。photo:Mariko Omura
左: ハンドペインティングのミモザがチャーミングなプレート。 中: パン皿 15.50ユーロ、デザート皿 22ユーロ、26cm皿 28ユーロ 右: ミモザはアイスペールにも。photos:(左、右)Mariko Omura
左からブロックプリントのナプキン(40×40cm)16ユーロ、プレースマット(33×48cm)25ユーロ、クッション(45×45cm)36ユーロ)。なおプレースマットは細い白×黄のストライプの裏と合わせてキルティングされている。またクッションの裏側は白×黄の太いストライプなので、ひとつで2通りの表情の遊びが得られる。
創業を1983年に遡るカーザ・ロペズ。大胆なモチーフと色のカーペットでその名を広めたブランドである。2014年からオーナーとなったピエール・ソヴァージュによる自身の南仏への思いと美意識から生まれるフランスのアール・ドゥ・ヴィーヴルの世界は、2年前に一冊の本にまとめられるほどエレガンスと魅力にあふれている。
editing: Mariko Omura