スリー・セブン、パリ6区に手作り陶器のブティック・アトリエ。

Paris 2022.02.24

キャロリーヌ・プティが2017年に創立したモダンな陶器のブランド、「Three Seven(スリー・セブン)」。郊外にアトリエを構えていたけれど念願叶って、昨年秋、彼女はパリにアトリエ&ブティックをオープンした。職人による手作りに人々の関心あり、陶器に人々の興味あり、といういまのパリで実にタイムリーだし、しかも場所はパリの中心ともいえるサン・ペール通りだ。

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左: キャロリーヌ・プティ。 右: ブティックの壁を飾る、モチーフ違いのコーディネートが楽しめるお皿。

さまざまなモチーフを重ね使いできるコーディネート自在なうつわはモノトーンがメインだが、最近カラーモチーフの品も少しだけ加わった。アースカラーの壁のブティックスペースに並ぶのは、ほのかにクリーミーな白いうつわに線描きのモチーフのうつわやオブジェ。キャロリーヌが描くのは動物、花……冬場に毎年登場する人気のモチーフはスキーリフトだという。

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左: アースカラーのブティック。 右: 模様によって価格が異なるが、手前のエスプレッソカップのシンプルなドットSprinkles Blackなら20ユーロ。ブティックでいちばん買いやすい品だ。

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左: ピンクやグレーといった淡い色が最近加わった。 中: ヌードル用のボウル。 右: 17世紀の厩舎だったという建物。ブティックの奥のアトリエはとても天井が高い。

ブティックの奥、高い天井の真っ白いロフト風空間がアトリエで、すべての陶器作りの工程がここで行われている。ブティックとはガラスで仕切られているので、買い物客はメイド・イン・パリの陶器作りの作業光景が眺められるのだ。ブティックに近い位置には、うつわやオブジェに模様を描く女性たち。各人、担当モチーフがあるので描き慣れているとはいえ、器用に線画を描いてゆく彼女たちの手につい目が引き寄せられてしまう。中には3時間かかるモチーフもあるという。したがって、うつわの価格はモチーフによって異なる。

キャロリーヌはインスタグラムでレシピの紹介もするほど、食べることが好きだという。ニューヨーク暮らしで覚えたヌードルの味をパリで再現していて、そのためのヌードルボウルもデザインしたほど。このブティック・アトリエを訪れて、モダン・パリジェンヌの彼女が提案するアール・ド・ヴィーヴルを発見しよう。

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パリ6区サン・ペール通りのアトリエから生まれるスリー・セブンのうつわ。正真正銘のメイド・イン・パリだ。

Three Seven
69, rue des Saints Pères
75006 Paris
www.threesevenparis.com
@threesevenparis
営)11:00~19:00

 

editing: Mariko Omura

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