ラルドゥート×ジェルマニエのドレスで、聖夜の輝くスターに。

Paris 2022.11.22

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販売開始が待ち遠しいLa Redoute × Germanierのドレス。photo:Alexandre Haefeli 

ロンドンのセントラル・セント・マーチンズで2016年まで4年間学び、2018年にブランド「Germanier(ジェルマニエ)」をクリエイトしたスイス人デザイナーのケヴィン・ジェルマニエ。ビョークがアルバム『ユートビア』のプロモーションのために、新人の彼のドレスを着たことも話題を呼んだ。古いビーズやボトルなどの素材をアップサイクルした物作りをする彼は、サステナビリティ留意の創造性あふれるデザイナーという評価をすでに得ている。リサイクルは卒業制作に際して、新しいコットンではなく古いシーツでトワルを使ったことから始まったという。そしてLVMHとシャンハイ・タンで研修をした時に香港で見つけたビーズのストックでファーストコレクションを作った彼。のちにアップサイクリングについて、「古いもので新しいものを作るということではなく、忘却を願望に、廃棄物を惹きつけるものに、破片を約束に変えること」と語っている。サステナビリティだけでなく、2023年春夏コレクションでかぎ針編みドレスについてブラジル人クリエイターのギュスタヴォ・シルヴェストルとコラボレーションをした際には、リオの囚人たちを作業に参加させたという。社会的に意義のあることを心がけているのだ。

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ジェルマニエの2023年春夏コレクションより。

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パリコレクション中に開催されたSphèreでの展示会より。9シーズンにわたりクリスタルのスワロスキーのサポートを得ている。photos:Mariko Omura

服作りについていえば、ドラァグクイーンも含めナイトシーンに輝く女性たちをイメージしたグラマラスなドレス、闇を輝くオーラに変えて身体の動きで輝きを放つドレスを得意とする彼。シーズンごとに“旬”のクリエイターとのコラボレーションを発表しているラルドゥートが、今冬のために声をかけたのがジェルマニエである。彼がデザインした2着のドレスは11月25日から販売がスタートする。スパンコールのドレスは身体を動かしにくいことが多いけれど、この2着ならダンスも自由だ。

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11月25日からwww.laredoute.frで販売される2着のドレス。 149ユーロ(左)、159ユーロ(右)。photos:Alexandre Haefeli 

「子ども時代、スイスの田舎町のキオスクに年に2回届くラルドゥートのカタログに興奮していました。僕にとってヴォーグ誌の代わりで、その中の服をデッサンし、それをアレンジして……。ジェルマニエの名前になじみのない人々がラルドゥートという知名度の高いブランドを介して発見できる機会となるこのコラボレーションは、子ども時代の夢が叶ったような気がします」と彼は喜びを語っている。

editing: Mariko Omura

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