ロマンティック! ラデュレのマカロンが「ラ・シルフィード」のボックスに。
Paris 2023.11.03
オペラ・ガルニエでおなじみの赤とゴールドの緞帳。photo:Mariko Omura
オペラ座のコラボレーションが止まらない。10月にラデュレとのコラボレーション品の発売がスタートした。オペラ座バレエ団のレパートリーの中から、ロマンティックバレエの傑作で空気の精をヒロインにした『ラ・シルフィード』のワンシーンがミッシェル・シャリエによってイラスト化された限定マカロンボックスだ。
1832年にフィリップ・タリオーニが創作したこの作品をパリ・オペラ座用に1972年に復興創作したピエール・ラコット版がオペラ・ガルニエで最後に踊られたのは、2017年7月ともう6年も前のこととなってしまった。その時にラ・シルフィード役を踊ったひとり、エトワールのミリアム・ウルド=ブラムがこのコラボレーションのキャンペーンモデルを務めている。『ラ・シルフィード』はバレエ史上で初めてポワントで踊られたと言われ、床から3センチ上の丈とされるロマンティック・チュチュを着た女性ダンサーたちが宙を舞うように優美に踊って観客を夢の世界へと導く作品である。
コラボレーション・ボックスを持ち、繊細で軽やかにラ・シルフィード(空気の精)を踊るパリ・オペラ座のエトワール、ミリアム・ウルド=ブラム。©ICERNEAU-LADURÉEXOPÉRA
オペラ・ガルニエを象徴する赤い緞帳がボックスに仕立てられ、扉を開くと奥行きのあるステージが現れる。キルトをつけたジェームズとパ・ド・ドゥを踊るラ・シルフィードのチュチュの丈が短く、またトゥシューズもステージで見るのとはタイプが異なるのがバレエファンにはいささか気になるかもしれないけれど、ふたりの前に描かれた6名のコール・ド・バレエの衣装は紛れもなくロマンティック・チュチュ! 舞台の下の引き出しに12個のマカロンが収められている。食べ終わった後、ジュエリーか何か大切な品を秘めておきたいボックスだ。
マカロン12個入り。パリ・オペラ座とのコラボレーションボックス(42ユーロ)。©ICERNEAU-LADURÉEXOPÉRA
editing: Mariko Omura